あの日あの時は■2021年11月21日セリエB第13節ACモンツァ対コモ1907。三連勝中と絶好調の相手に比べると、ヴィチェンツァ、USアレッサンドリア·カルチョ1912、FCクロトーネと何れも下位のクラブながら△〇△と今一歩勢いがつかないモンツァ。それでも距離にして四十キロに満たない両都市が争うデルビーとあって、前節初めて三千人を超えたシーズン観客動員記録を更に大きく上回る五千六百人の大半がブランコロッソの背中を押す。
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サイド重視の3-5-2のフォーメーション。現在もエースに君臨するダニー·モタ:Dany Mota【1998年5月2日生】が二得点の活躍。コモは後半十五分、二十分と立て続けのゴールで同点。振り出しに戻す。決着は残り二分に突然ついた。後半途中出場のディフェンダーからのボ-ルを受けたのはペピン·マシン:Pepín Machín。するとエリア外右斜め二十メートルの距離から放ったシュートの弾道は緩やかな弧を描きネットを揺らして勝負あり。
決勝弾をアシストしたのはブルガリア人のヴァレンティン·アントフ:Valentin Antov【2000年11月09日】だった。
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アントフはソフィアに生まれ’15年CSKAソフィアで中学生年代にプロデビュ-している早熟の逸材。’21年2月ボローニャFCへ、半年後はモンツァへと貸し出され現在はクレモネーゼと長靴の国を主戦場にしている。イタリアで記念すべき初アシストを記録したのは喜ぶべきでも当時21歳の誕生日を迎えたばかりでまだまだ課題も多い。アントフがピッチに入った直後の二失点だったから翌日のイタリア紙の採点は5.5がほとんど。中には贔屓目に見て6をつけてくれた記者もいた。二得点のポルトガル代表モタ、決勝弾のマシンは共に最高評価の7.5。バタ出身のマシンは赤道ギニア代表。この試合の結果には筆者も苦笑したのを思い出す。