12〗Stadio Brianteo / モンツァ

マルペンサ空港で買うものはこれしかない

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本日はホワイトデー。先月のヴァレンタインデーはミラノ行きの航空機内に。マルペンサ空港に着くとパスポートコントロールは
今や自動認証。待たされることもなく快適だが、日本に入国する際、EU加盟国の方達がつくる長蛇の列を横目で見ると些か申し訳なく思う。
預けた荷物もなければ両替の必要もない。小走りで真っ先に向かったのはハドソンニュースショップ。ガゼッタ·デッロ·スポルト紙を購入するのが目的。最後に日本国内で新聞を買ったのは自分の仕事ぶりが地方紙に掲載された三年前が最後。スマフォに頼って、テレビや新聞と距離を置く日常から一転、欧州ではスポーツ紙を買いあさる。2月15日号の表紙は叫んでいるティアゴ·モッタ:Thiago Motta【1982年8月28日生】監督の写真がメイン。ガゼッタの創刊は1896年。ミラノに本社を置くのだから第25節の試合の中ではユヴェントスがホームでインテルを迎え撃つ試合。ピエモンテ州の都での大一番とあってプレビュ-に当然紙面を大きく割いている。手にしたビ-ルもピエモンテ州発祥のバラデン:baladin。今では日本でも入手できる。
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ポルト行きの便を待つ間、ネットの情報にも目を通していて見つけたのはローマのイル·メッサジェッロ紙がマルタ·ファシーナ:Marta Fascina【1990年1月9日生】議員を取り上げていた記事。彼女はインスタグラムに、故人とのツーショット+愛犬一匹が加わる仲睦まじい写真をアップしており、Da sempre e per sempre insieme! Uniti per l’eternitàのテキストが添えられていた。有名人のSNSを取り上げる手抜き記事が溢れるのは日本と変わらない。日本語に訳すと「いつまでも一緒に!永遠に結ばれる」。S&MのMはマルタ議員。故人《S》とは言うまでもなくシルヴィオ·ベルルスコーニ【Silvio Berlusconi 1936年9月29日-2023年6月12日】元首相。1992年伊政界に激震。ミラノ地検による政官汚職=タンジェントポリの大規模捜査が入り政界は再編を余儀なくされる。この時政権を主導したのがベルルスコーニ。その前から保守的なイタリアフットボール界の改革にも着手。’87年に無名の指揮官アリーゴ·サッキ:Arrigo【1946年4月1日生】に白羽の矢を立てたのが水分嶺になった。
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四半世紀前を思い出し故人を偲ぶ

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