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継続と深化の湘南スタイル【前編】反町前監督、大倉社長の影響力

継続と深化を施す大倉智社長
 クライフ学校卒業の元サッカー選手の支え

 昇格と降格を繰り返す“エレベータークラブ”(英国ではヨーヨークラブと呼ぶらしい)とも揶揄される現在の湘南ですが、10年続いたJ2での戦いからは明らかに大きく前進しています。その陰には柏レイソルやジュビロ磐田などでプレーした元プロサッカー選手である、大倉智・現社長の存在が大きいと思います。

 大倉さんはアメリカでもプレーした1998年に現役引退。その後ははオランダの名選手にして名監督でもある“サッカー界最重要人物”と言えるヨハン・クライフ国際大学でスポーツマネジメントを学び、2001年途中から2004年までセレッソ大阪の強化部に携わります。

 そして、2005年に湘南の強化部長としてやってきた大倉さんはセレッソ時代にEU国籍外となっていたクロアチア路線による安価な補強策による成功体験を持っていました。湘南では1度はJリーグでプレーしながら大成はしなかった選手や、年齢的に契約を切られたような選手、または大卒新人の発掘という低予算でのチーム編成を敢行。アジエルやジャーン(FC東京で成功しているけど)はJリーグでも名物外国籍選手と言え、現在の主力であるMF永木亮太はJ2ナンバーワンと言える実力を発揮し、MF菊池俊介とDF三竿雄斗は昨季は新人ながらレギュラーを獲得。三竿は3バックの一角を務めながらアシスト王を争う二桁アシストを記録しました。

 その大倉さんの奮闘による過程に置いて、湘南はJ2で10年続いた歴史から3度のJ1昇格を果たしています。大倉さん自身も2013年にはゼネラル・マネージャーとなり、昨年には取締役社長に就任してチームを支え続けています。

 その大倉さんがよく言うのが「技術論や戦術論ではなく、シンプルに『面白い』と思えるサッカーを目指している」という言葉があります。シュートの多さという点にも着目し、初めてスタジアムを訪れて、初めてサッカーを観るヒト達にとってもサッカーの面白さをシンプルに伝える事を重要視されています。

 それら全てが“湘南スタイル”へと繋がっているのです。

 以上で前編を終わりたいと思います。

 後編は“湘南スタイル”のサッカー面の内容や現在のチームの特徴を紹介し、今年のJ1での戦いの予想などに焦点を当てます。しばしお待ち下さいませ。