今シーズンもまた出場機会に恵まれず、ドイツ代表でのプレイにも支障をきたし始めていたアーセナルのFW、ルーカス・ポドルスキだが、ついにロンドンの地を離れることを選択したようだ。
マンチーニが新指揮官に就任したインテル・ミラノが、彼の新天地となる。
既にインテルは800万ユーロを用意してアーセナルと交渉に当たっているようであるが、まずは来年6月までの半年の買い取りオプション付での期限付き移籍となるのが濃厚のようだ。
マンチーニのサッカーは両ウィングを拝しピッチを広く使って攻める戦術を嗜好するだけに、ポドルスキーならすぐに順応でいるだろう。
この際に問題となるのは、今シーズン7試合しか出ていないことに起因する試合勘の欠如、及び好不調の波が激しく、試合中でも消えてしまう使いづらさになると思われる。
だが、ポルディももう29歳になる。そろそろ、その好不調の波をも自身の経験で少しでも抑えていく努力が必要となってくるだろう。
また、決定力の高さはそれらの問題を補って余りあるものがあるだけに、経験不足な選手が多いインテルの前線にとっては非常に心強い存在となりそうだ。
だがチーム全体に目を向けてみれば、本当に必要な選手はパスセンスを持つボランチの選手であるだけに、ボランチへのコンバートも考えられる。
マンチーニは、ポルディという扱い辛くも質は一級品の素材を、一体どのように調理するのだろうか?
ヴェンゲルですら完全には掌握し切れなかった彼をしつけることが出来るか。
半年という短い期間で、彼の腕が試されようとしている。