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日本代表強化論 第1部 スタイルよりも招集問題、アギーレで良いい理由

 こういう事をメキシコ代表は常にやっています。だからこそロンドン五輪メンバーがほぼ国内組になっても優勝できたわけで、メキシコの国内組の底上げは若手育成にも通じる部分あります。とにかく国際経験に乏しいのがJクラブのACLでの不振にも繋がっているので、この部分でのアギーレの考えやメキシコ流の取り入れを願いたいと思います。

 以上、色々と書いてきましたが、”自分達のサッカー”をするためにもしないといけない事はいっぱいあると思います。

”自分達のサッカー”より大事な構造改革~ザッケローニとアギーレの相違を批判する意味も理由もない

 スペイン流を取り入れるとか、今度はドイツ流だと言うよりも、スペイン代表はバルセロナ中心でドイツ代表はバイエルン・ミュンヘン中心で出来ている事をもっと客観的に且つ日本サッカーやJリーグに合わせて考えてみると答えが出るはずです。

 スペインもドイツもイタリアもイングランドも代表選手が海外クラブそれも大陸の違う国へ移籍する事はありません。だから”海外組””国内組”を分けて考えたり強化したり、コンディションを合わせる必要もありません。

 しかし、日本は違う。Jリーグに圧倒的なチカラを持つメガクラブは存在しないし、それ以上に有力選手は欧州へ移籍するのは止められるものでもないし、逆にそれを日本代表の強化に活かさなければいけない要素。それが今の日本サッカー界です。

 それを踏まえると、スペインやドイツを参考にしても1つのクラブの所属選手でメンバーを固められないので話にならない。そういう意味では主要国リーグに選手を流出するオランダやフランスの方が日本代表の構造的問題の解消法はあるかもしれない。でも誰もそれを指摘、提起しない。
そんな中で迎えられたのがアギーレだったんですから僕はアリだと思います。

 就任前から「ザッケローニの攻撃的なパスサッカーとアギーレの堅守速攻では継続できない」などの批判はありますが、そんな事言ってる暇はない、というより、そういう話の意味がわからない。

 そもそもザッケローニがパスサッカーの信望者だったのか?そんなサッカーをザックがイタリアで見せていた事は1つもない。良い意味で。
 彼は小手先の技術だけで何とかしようとするだけの低迷していたACミランにハイプレスを筆頭にハードワークや規律を持ち込んで、2年連続でリーグ戦10位と11位という前代未聞の低迷をしていたチームを1年目からリーグ優勝させた監督。ウディネーゼやそれ以前の下部リーグ時代なんてタレントもいない、それもイタリアという守備の国でパスサッカーなどした事もない。

 なぜザッケローニがパスサッカーのイメージになっているのか?それはマスコミが作ったモノ。本当のザッケローニの志向するサッカーとはそうではないし、ブラジルW杯で中堅国躍進の要素になった3-4-3は彼の代名詞だった。それをマスコミやサポーターは「時代遅れ」「練習する意味がない」と突き放したり、選手も3-4-3を拒否したのが現実。ブラジルW杯躍進の肝となる要素を専売特許としていた監督の戦術を日本は否定していた。
 アジアカップを優勝して3-4-3の習得に向かったのは実は正解だったし、3-4-3の取り入れを想定してメンバーも固定した部分もあるはず。そこに3バック専門職のような浦和レッズやサンフレッチェ広島の選手を登用できなかった部分は批判の的にしてもいいけれど、そんな部分には誰も触れてない。

 まずそれを認める事がマスコミやサポーターのリスタートなのではないでしょうか!?

 また、それを認める事が出来るなら、ザッケローニからアギーレへのバトンの意味は深く深く理解できるし、原博美技術委員長への責任追及など逆に意味がない事も理解できるしょう。

 他にもいっぱい書きたい事が山ほどあるので、今回はここまでで第1回とします。

 第2回は【ブラジル戦を経て~編】を執筆中です。しばしお待ちの程を!!