J1リーグを2位で終え、優勝を逃した浦和レッズ。
ACL制覇、Jリーグ奪還に向けて積極的な補強を行っている。
柏レイソルから橋本和、清水エスパルスからはFW高木俊幸、ベガルタ仙台の武藤雄樹、大宮アルディージャのズラタン、そして毎年恒例になっているサンフレッチェからの補強は石原直樹。
これにさらに、元日本代表のFC東京・高橋秀人、同じくFC東京の加賀健一の補強のうわさがある。他チームからのファンからすれば、うらやむ補強だ。
でも、一つ疑問がある。外からの人を招くだけで本当に強くなるの?
そうは思わない。そこにはクラブの誇りとしている選手がいないと、真の強いチームに生まれ変わらないと思う。
それが、ユース出身の選手である。ユースの選手にインタビューをすると、まるでファンのように、「トップチームが好き」「トップの満員のスタジアムでプレーをしたい」と口々に言う。移籍加入した選手にクラブの愛がないわけではない。
ただ、幼少期からトップチームでのプレーを夢見たユース選手をもっと起用してもいいのではないだろうか。
G大阪の中心選手の一人は宇佐美貴史。彼は紛れもなくG大阪ユース出身。近年、急成長を見せる西野 貴治、ベテランの二川孝広もG大阪ユース出身だ。世界に目を向けよう。リーガエスパニョーラ、FCバルセロナではFWメッシ・MFシャビら、レアルマドリードではGKイケルカシージャス。世界でもチームの中心にいるのは、そのチームのユース出身者であることは間違いない。
浦和レッズは今年、GK加藤順大の大宮への完全移籍が決定。さらに、MF山田直輝にも放出のうわさがある。いずれもユース出身の選手である。
戦力では盤石の浦和レッズ。
しかし、今年はあと一歩でタイトルを逃した。
最後の1ピースは、他チームの選手の補強ではなく、ユース出身選手の台頭かもしれない。