最近では、市立船橋や青森山田、東福岡高校は高校生年代の日本1を決める高円宮杯u-18でJリーグのユースと互角かそれ以上の試合をしている。
Jリーグの下部組織のチームと部活動や街のクラブチームの差は、カテゴリが上がるにつれて徐々に縮まるのではないだろうか?
カテゴリが上がれば、Jリーグの下部組織のチームと街クラブとの差は縮まると書いたが小学生年代の街のクラブは、良い選手をスカウトすることもできず、セレクションを開催しているクラブも少ない。
さらに、Jリーグの下部組織のチームの場合は、外部からだけなく、そのクラブのスクールからも良い選手を選ぶこともできる。
言ってみればJリーグの下部組織のチームはいくらでも良い選手を選ぶことができる状態にあるため、どうしても小学生年代のカテゴリだと、街クラブや少年団との差が大きいのは仕方のないことかもしれない。
そもそも、Jリーグの下部組織のチームとその他の街クラブなどのチームでは「目的」の部分に大きな違いがある。
Jリーグの下部組織のチームの最大の目的は、上のカテゴリに選手を昇格させ、プロで活躍できる選手を育成することだ。
ジュニアならジュニアユースに、ジュニアユースならユースに、そして最終的な目的はプロであるトップチームに選手を昇格させることだ。
一方、街クラブや少年団の目的は、大会で勝つことや、サッカーを通しての人間教育の部分に重点を置いているチームが多い。
もちろん、プロになれるような選手の育成も目的の1つではあるが、それが最優先ではない。
少年団や街のクラブとJリーグの下部組織のチームとでは、目的に大きな違いがある。
もちろん、最近はJリーグの下部組織でも、大会の結果にこだわるようにもなってきているし、人間教育もしっかりやっているが、それでも最大の目的はプロになる選手を育てることに変わりはない。
当然Jリーグの下部組織のチームは、環境や実績のある指導者に指導してもらえるメリットがある。
しかし、街のクラブや少年団にも、雑草魂や1つの大会や試合に向けて、選手やコーチ、保護者も一体となり、全力を出して戦えるという良い面もある。
今後も、Jリーグの下部組織はもちろん、街クラブや少年団が共存し、互いに切磋琢磨して、戦い続けることやダノンネーションズカップのような世界と戦える大会に出場することで、ジュニア年代のレベルアップはもちろん、日本サッカー界のさらなる発展に繋がるのではないだろうか?