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コパアメリカ2015開幕~優勝候補は開催国チリか?大会の見所&優勝国の不思議な現象

コパ・アメリカ2015開幕~開催国のチリに初優勝の期待

 6月4日に発表された現在のFIFAランキングを見てみると、トップはもちろん昨年のブラジルW杯優勝国のドイツが1775ポイントで独走中。そして、同大会の準優勝国であるアルゼンチンが1496ポイントで第3位につけています。

 また、日本に大差で勝利し、同大会の得点王で“ニューヒーロー”と言えるMFハメス・ロドリゲスを擁するコロンビアが1435ポイントで第4位。5位のブラジルの1392ポイントを上回っています。

 今月11日にはチリでコパ・アメリカ(南米選手権)が開幕。欧州チャンピオンズリーグ決勝を戦ったリオネル・メッシやネイマール等のバルセロナ組も息つく暇もなく参戦します。今大会のコパ・アメリカは南米の全10ヶ国と招待国として参加するメキシコとジャマイカを合わせた12ヶ国によるビッグトーナメント。日本はジャマイカより先に招待されていたんだから参加すれば良かったのに・・・。もしフル代表で出れなくてもU22代表で出場しても南米連盟に失礼とかはない。2011年に東日本大震災で大きな被害を受けた国が勇敢な姿を世界の舞台で見せつける事で拍手と同情をもらえばいい。「同情なんて要らない」ではなく、「愛情をありがとう。今度は僕等が支えられるようにするね」でいいのに。

 今回はチリがホスト国になる事で、通称“エル・ロコ(変人)”マルセロ・ビエルサが2007年にチリ代表監督に就任してから始まり、クラウディオ・ボルギを経て、現指揮官のホルヘ・サンパオリ監督まで3代続いているアルゼンチン人監督の下、ハイプレス&ショートカウンターによるインテンシティの高いサッカーという日本が目指すべきスタイルでの初優勝を期待しています。ビエルサ時代から続くプレースタイルの中で、アーセナルのFWアレクシス・サンチェスやユヴェントスのMFアルトゥール・ビダルのようなビッグタレントが出て来ているため、より組織と個の両面が出るチームになっているので楽しみです。

 ちなみにコパ・アメリカは12ヶ国を3グループに分けてグループリーグ上位2チームと3位チームの成績上位2チームの計8チームが決勝トーナメントを戦うレギュレーションです。つまり、グループリーグで振り落されるのは僅か4チーム(最下位3つと3位の中の最低成績)なため、前回大会のチリやアルゼンチン、ブラジルがベスト8で敗退したのは・・・かなり期待ハズレでした。決勝カードは堅守で勝ち上がったパラグアイをウルグアイがルイス・スアレスとディエゴ・フォルラン、エディンソン・カヴァー二(当時はサイドMFかベンチ)という共に欧州主要リーグ得点王経験のある自慢のストライカー3人による脅威のカウンター攻撃で制し、前年の南アフリカW杯でも南米最高位の4位で終えていたウルグアイが“南米最強”の座を欲しいままにした大会でした。

 さて、今回はどうなることやら?

 下記に近年の優勝国もまとめましたが、過去30年ほどの大会では、なぜか2連覇した後にどこかが3連覇を阻むと、次大会は連覇できず。それを阻んだ国が2連覇して・・・・・の繰り返しが続くという「コパ・アメリカ優勝国の法則」が存在します。よって、ウルグアイの連覇はないのです。

 チリはまだコパ・アメリカを制していない南米の3ヶ国(エクアドルとベネズエラも)の1つ。優勝したら、日本での国名もそろそろ“チリ”じゃなくて、“チレ”に変更してくれますかね?CHILLEという綴りから、どうしたら“チリ”と読めるのか?いつも気になるので。

開催年 優勝国
1983 ウルグアイ
1987 ウルグアイ
1989 ブラジル
1991 アルゼンチン
1993 アルゼンチン
1995 ウルグアイ
1997 ブラジル
1999 ブラジル
2001 コロンビア
2004 ブラジル
2007 ブラジル
2011 ウルグアイ