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2020-21のUEFAチャンピオンズリーグにIBSSKが出場したのには吃驚。三節でマンチェスター·ユナイテッドから大会初勝利を挙げていたから更に吃驚の二乗。2015-16八月のプレミア開幕戦以来四年ぶりにオールド·トラッフォードのピッチに立ったのはナセル·シャドリ:Nacer Chadli【1989年8月2日生】。写真は当時アーセナルのトーマス·フェルマーレン:Thomas Vermaelen【1985年11月14日生】とのツ-ショット。代表ではチームメートでもクラブに帰ればガナーズとスパーズに別れ犬猿の仲を粧う。
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第36話は、2014年に完成したバシャクシェヒル·ファティ·テリム·スタジアム。建設業社は国のインフラ整備を担当するにカルヨン·ホルディングス。この年着工したイスタンブール新空港建設共同プロジェクトの五社にも当然名を連ねていた。前年二部で平均動員数八百人に満たないクラブはシュペルリグ昇格で新スタジアムに二千五百人を上回る三倍増し。感染症拡大前の17-18UEFAのレポートにもあるが特にトルコのシュペルリグのチケット売上収益は52%増という成長率を記録した。これを牽引したのがチケット収入の前年比158%増の同クラブ。平均動員数は三千二百人から初の五千人越えを達成している。
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検査や接種証明など面倒でも渡航が可能になったのは’21年の秋。IBSSKはウディネーゼから元イタリア代表ストライカーのステファノ·オカカ:Stefano Okaka Chuka【1989年8月9日生】を二年間のレンタルで獲得する。四節でトルコ初見参。五節のホームで先制弾を決めフェネルバフチェ撃破に貢献すると翌月9節のベシクタシュJK戦では二得点(スコアは3-2)を決める。そして12月17節の敵地ガラタサライ戦もシーズン九得点目の先制ゴールで貴重な勝ち点1を持ち帰る。イスタンブールで三強全てからゴールを奪ったこのシーズン。背番号77はスュペル·リグで傑出した存在としての輝きを放っていた。
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両親ともナイジェリア人ながら十代から一貫して代表はアズーリを選択。A代表デビューはパルマからサンプドリアに貸し出された2014-15シーズン。筆者が初めて生オカカを目にしたのはセリエA第九節のサンシーロだった。後にガラタサライに移籍しターキッシュ·エアラインズのアンバサダーを務める長友佑都:Yuto Nagatomo【1986年9月12日生】は欠場ながらネッラズーリが1-0の勝利。上写真の九番オカカは笑みを浮かべての握手。
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あの日あの時は■2022年9月15日UEFAカンファレンスリーグ·グループA イスタンブールバシャクシェヒルFK対AFCフィオレンティーナ
スコアレスの前半から一転、後半ホームチームが怒涛の三ゴールで快勝。イタリア·セリエAの強豪を迎えてのこの試合、イスタンブールのスタメンには攻撃的ミッドフィールダーに元ジェノアのダニイェル·アレクシッチ:Danijel Aleksic【1991年4月30日生】 中盤の底は一枚、ラツィオ、ミランでプレーしたルーカス·ビリア:Lucas Biglia【1986年1月30日生】。オカカを加えたこの元セリエAトリオに途中出場でダメ押しゴールを決めた元チェルシーのベルトラン·トラオレ:Bertrand Traoré【1995年9月6日生】。更にはこのシーズンでスパイクを脱いだ10番メスト·エジル:Mesut Özil【1988年10月15日生】もピッチに登場する豪華な顔ぶれ。トルコの中堅クラブにこれだけのビッグネームが集まったものである。
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