人は、シュートする時、ボールに集中して、とんでもない力で押し出す。
この時、目の前に邪魔者がいるとこの集中にブレが生じる。
避けなければ!早く打たなきゃ!
この気持ちが頭をよぎった瞬間にボールへのインパクトにミスをする可能性が増えていく。
シドニーはこのミスを発生させる為の最小の動きを行っている。
それがシュートの瞬間にしっかりと人がいることを認識させる為のプレッシャーだ。
試合を見ていると、シドニーの選手はこのプレッシャーをしっかりと行っている。
だからこそ、シュート自体が枠から外れていったり、
ゴールキーパーが取りやすい位置にボールが飛んだりしていた。
今日の試合はシドニーのディフェンス力に軍配があったが、それでも、
シュートを打たれれば打たれないよりはゴールの可能性が高くなってしまう。
という点では、入ってもおかしくないシュートが何本もあったので、
運がシドニーの味方をしてくれたというのが私個人の評価になる。
ただ、アルヒラルがもしもっとプレッシャー慣れをして、
それでも今日のような攻撃が繰り返せるなら、
近いうちにアジアチャンピオンになる日が来ると感じた試合だった。