14〗Stade Dominique Duvauchelle / クレテイユ

上写真は夕闇せまる393号線のバス乗り場。観光客で沸き返るパリ中心部とは、雰囲は異なる、確かに花の都のキャッチフレ-ズは似つかわしくない。ここまでくると既にヴァラロントン市は目と鼻の距離。腰を降ろしたキヤップの男性が、今回の話しの流れを組んでイイ味を出してくれている。
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三部のシャンピオナ·ドゥ·フランス·ナシオナル=が通称:ナシオナルなので四部はナシオナル2と呼ばれる。前年のリーグ·ドゥ=二部から降格してナシオナル=全国選手権(三部)でも下位に沈み四部降格の危機的状況に追い込まれていたUSクレテイユ。上写真の’17年4月7日USブローニュ戦のマッチデープログラムは、何故か白色のユニフォームになっているが本来のチームカラーは下写真のブルー。翌シーズンは1987年以来となる四部=フランス全国選手権2へと降格。一シーズンで昇格しナシオナルへ復帰すると2019-20は九位の好成績。喜びも束の間、感染症拡大が収まった2021-22にまたも降格。このエレべ-タ-状態は続かず以降沈みっぱなしで今季を迎えた。
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四部リーグでチームを鼓舞する元セネガル代表

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あの日あの時あのは、記憶に新しい■2024年09月07日フランス全国選手権2 -グループC第四節 USクレテイユ=リュシタノ対ASヴィレ·ウルガット  
ブルーの色味はより深くなり紺色で上下ソックスまで統一のホームチーム。後半開始五分のコーナーキックからの競り合い。こぼれ球を押し込んだのはイブラヒマ·セック:Ibrahima Seck【1989年8月10日生】。三十九分にはエリア外中央でパスを受けるとワントラップでエリア内へ。豪快に左足を振り抜いてネットを揺らすダメ押し弾。本職の中盤守備でも攻撃の芽をつみ、クリーン‐シートに貢献した。写真は’22年にズルテ·ワレヘム在籍時に撮影。
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初めてその名を知ったのは’12年のロンドン五輪。セネガル代表は準々決勝で金メダリスト·メキシコ代表に延長戦での敗退。セックにこの大会で与えられた出場時間は一分間だけ。ほぼベンチに根が生えた状態。当時同年代同胞で守備的中盤のトップランナーは、モハメッド·ディアメ:Mohamed Diamé【1987年6月14日生】。こちらは第九話で書いた2009年ので試合を見ており、その長い脚は記憶に残っていた。
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クレテイユのハイスクールに受け継がれる名作

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2014年に制作されたフランスのドキュメンタリー映画『Les Héritiers』。筆者も全く知らなかった作品が日本で公開されるのは、ドミニク·デュヴォーシュルを訪問してから三ヶ月経ったら頃。高校入学した息子とイタリアを旅する準備をしており映画観賞どころではない。邦題『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』を見るのは暫く先のこと。
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