現在、サッカー男子日本代表監督を務めるヴァヒド・ハリルホジッチ監督は確かにフランスリーグのリールや、アルジェリア代表では驚くようなチームを作って実績を上げましたが、それはアフリカ系移民の多いフランスリーグも含めて、黒人選手のフィジカル面を活かす事に長けているからではないでしょうか?アルジェリア代表がブラジルW杯で披露したサッカーを、そのまま日本代表で表現できるわけではありません。
アルジェリアにはイスラム・スリマニという大型ながらスピードと突破力に優れたFWがおり、彼は所属するスポルティング・リスボンで日本代表歴のあるFW田中順也がベンチにも入れない中でエースとして君臨しています。また、「走れるファンタジスタ」MFヤシン・ブラヒミは昨季の欧州チャンピオンズリーグでドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに準々決勝第1戦で勝利する原動力になりました。圧倒的な“個”を持つ彼等がいてのあのサッカーです。
ハリルホジッチ監督の試合前後の会見の言葉を解釈すると、彼は日本人にも黒人選手を指導しているのと同様に接しているようにしか見えません。黒人選手のフィジカルを身につけられるわけでもなく、球際でガツガツ当たる事だけが強さを生むわけでもありません。
それを、今回のクラマー氏の訃報、ラグビー日本代表の歴史的勝利から強く感じました。筆者の考え方は極端なのでしょうか?