広州富力との開幕戦、ホームで惨敗をしたガンバ大阪。
準備が足りず、本来の力が出せなかったのか、相手が単に実力で上回っただけなのか。
いずれにしてもガンバのサッカーはミスが多く短調でストレスが溜まる試合であった。
それを受けてこの試合ではガンバはどのように修正してくるのか。それが誰もが注目した点であろう。
ガンバはスタメンを大胆に切り替えた。
リンスを先発に使い、宇佐美をベンチスタートにした。
広州富力は宇佐美を徹底的にマークした。
常に張り付いているというわけではなかったが、やはり宇佐美がボールを持つと、あという間に囲まれ、パスコース、シュートコースをことごとく消された。
長谷川監督がそれをかわすため、あるいは相手の意表つくためなのだと思うが、その副産物として、普段ベンチスタートのリンスのモチベーションを引き出したと思う。
リンスは前線でボールを持つとサイドに流れながらチャンスをうかがったり、球際の強さを発揮したり宇佐美やパトリックとは違う魅力を出した。
しかしそれも最初の10分弱だけだった。
小椋がペナ内で相手選手をホールディングに近い形で倒してしまい、PKを献上してしまった。
そしてリカルド・ブエノが難なくそれをきめた。
時計の針はまだ8分。
前回の広州富力戦では10分にハムダラーに決められているが、またしても早い時間に先制点を取られてしまう。しかもPK献上という事態は前回以上に空気を悪くしてしまった。