“4年に1度の祭典”アジアカップが開幕~連覇狙う日本
オーストラリア(豪州)でアジアカップ2015が開幕しました。開幕戦として開催国の豪州がクウェートと対戦。試合開始早々のセットプレーから失点した開催国でしたが、大黒柱のFWティム・ケーヒルの同点弾から一気に逆転し、結局4-1と強さを見せつけた戦いでした。
豪州は第2戦でもオマーンを相手に4-0と圧勝し、新世代が台頭した新たなスタイルを見せつけています。
サッカーという世界的スポーツの競技レベルから言うと、冒頭のように“4年に1度の祭典”と言いきれないところが複雑なアジアカップですが、日本がJリーグ開幕前年の1992年に初優勝してから日本サッカーの発展は始まったのは歴史的に考えて誰もが納得できる部分だとは認識されるべき大会です。
ここでは、せっかく開催される大きな国際大会ですし、日本だけでなくアジア全土から見れば意義あるアジア最高のサッカーの祭典としてのアジアカップを僕の目線で展望していきたいと思います。
開催国は前回王者・日本を敵対視 日程とグループ分けから見るリヴェンジ
本大会参加国は全16ヶ国。4ヶ国ずつ4グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループ総当たり1回戦ずつ戦い、上位2ヶ国が決勝トーナメント進出となる大会方式です。
開催国である豪州は4年前の前回大会は決勝で延長戦の末、押し気味の試合運びをしながらも、日本の途中出場FW李忠成の豪快な左足ボレーを食らって準優勝。日本にとっても豪州は2006年のワールドカップドイツ大会の初戦で1-3と破れ、“黄金世代”が結集した日本代表が未勝利で惨敗した相手とあって、韓国とはまた違った意味でのライヴァル関係が続いています。
そうした背景や、以下のグループ分けと決勝トーナメント進出後の対戦カード順などを見ても、開催国としては日本を優勝候補と見て大会序盤での直接対決を避け、決勝トーナメント以降もグループリーグ首位通過すれば決勝まで対戦しないという構図でしょう。日程的にも開催国の特権として開幕日に唯一試合を消化する事で大会が進むごとに有利になる余裕のある間隔を空けるだけでなく、日本を最終グループに入れて日程面でも不利にさせる意図を考えても、豪州が日本を優勝候補と見なしているのは明白です。
【グループA】豪州、韓国、クウェート、オマーン
【グループB】ウズベキスタン、中国、北朝鮮、サウジアラビア
【グループC】イラン、UAE、カタール、バーレーン
【グループD】日本、パレスチナ、イラク、ヨルダン
【準々決勝】①<グループA1位>VS<グループB2位>
②<グループB1位>VS<グループA2位>
③<グループC1位>VS<グループD2位>
④<グループD1位>VS<グループC2位>
【準決勝】 <①の勝者>VS<③の勝者>
<②の勝者>VS<④の勝者>