個人的にトルシエのサッカーは先に述べた理由から日本代表に合っていたと思う。何よりもトルシエが率いた4年間で強豪国との距離が一気に縮まった。
ただフラット3を破られた後の対応策が少なすぎたこともあり私のトルシエへの再任要求度は40%である。
ジーコ(2002-2006)
規律の強いトルシエの後にやってきた監督は自由を基調とする神様ジーコ。日本協会人事もここまで露骨にやるかというような監督人事である。
ジーコは実力派を試合に使うことでドリームチームを作ろうとした。
ジーコ監督の初陣、中盤のカルテットは中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一と当時のサッカーファンにはたまらないメンバーで構成した。ゴールデンエイジが全盛期を迎えるということもありドイツでのW杯に胸を膨らませた方は私以外にも多くいただろう。
蓋を開けてみれば本大会では1分2敗と結果は奮わなかった。ジーコジャパンの特徴はよく言えば自由、悪く言えば選手任せというようなサッカーであった。なのでサッカー自体の特徴があまり思いつかないのである。
ただジーコ監督の試合は本当に劇的な試合が多かった。後半ロスタイムでの得点や延長戦での得点、今でも伝説として語り継がれる川口能活のPK戦も本当に熱い戦いであった。
直前のドイツ戦での戦いぶりから本大会でもミラクルを期待した方も多くいたのではないか?
実際にはノーインパクトで終わってしまったのは残念である。