UEFAコンペティションのグループステージ5節が来週に迫った。個人的に注目するのはヨーロッパリーグL組。浅野拓磨所属のパルチザン・ベオグラードと菅原由勢のAZがアルクマールで対戦する。
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初戦では浅野が3トップの一角でスタメン、28分に退場者を出したAZは3分後に菅原をピッチに送り出してポジションの修正を図る。不利な状況に追い込まれ一度は逆転を許しながらもアウェーでの1ポイントを持ち帰ったAZ。今回だけは菅原には申し訳ないのだが、パルチザンに是が非でも勝ってもらわなければならない再対決。
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現在2位AZと3位パルチザンの勝ち点差は4。ドロー以上でAZの勝ち抜けが決定してしまうと12月12日撮影予定のパルチザン対アスタナは何の意味もない消化試合、炭酸の抜けた生ぬるいビールとなってしまう。
一方パルチザンが勝利すると勝ち点差は1に縮まり立場は逆転、最終戦マンチェスターユナイテッド相手にドローも許されない状況にAZは追い込まれる。いずれにしても5節の天王山は日本人フットボーラー二人にとっては貴重な国際舞台での真剣勝負を経験する場となる。
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その菅原は五輪、浅野はA代表に招集されるが南米勢相手に完敗。親善試合でニューファイスを試したべネゼエラ戦には然程興味も湧かなかったが、気になったのは8か月後に本番が迫った五輪代表。久保建英と堂安律、A代表コンビの同時起用は課題を残した。
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久保はコパアメリカにまわったが、菅原が参加出場しオランダ移籍の道が開かれたのは、今年5月~6月にかけてポーランド各都市で開催されたU20ワールドカップ。興味深かったのは試合会場。首都ワルシャワ、第二の観光都市クラクフ、そしてヴロツワフ、ポズナンの人口50万人を越える両都市の名前さえも見当たらなかった。
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唯一の例外がワルシャワ西側に位置す第三の都市ウッチ。地方都市の1万5000人から2万人収容規模の6スタジアムで若者達の熱戦が繰り広げられた。
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第131景はワルシャワから東に90キロ、シェドルツェの市立競技場。この街のクラブで現在ジュビロ磐田所属のクシシュトフ・カミンスキーもプレーしていたらしい。訪問は8月末日、まだまだ夏真っ盛り。
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