♯20 日本人が知らない”アーセナル” その一/はじめに

チェ)チェアマンの“おやじいの”です。今回節目の20話です。そろそろ前振りを終えて「秘書室」の本編に入りたいと思います。

クリ)ロンドンのクリスティーナです。

ナカ)ナカムラです。19話かけて前フリって長くないですか?

チェ)Jリーグのホームタウン活動を取り上げる企画なんですが、日本にいる時間が短すぎていつまで経っても本編に入れません。

クリ)本編に入ると言っても今回取材したクラブは、アーセナルですよね。日本にいないのだから、まあ仕方ありませんが。

チェ)アーセナルに関しては、以前チャリティ・マッチについてふれましたが、♯3の【レッド・デイ=マイノリティで何が悪い】、既に渡英が決まってたので、「そういえば、エミレーツでグリーン・デイのライブあったよな」・・・と思いついたのです。下の写真はエミレーツの関係者受付に飾ってありました。

クリ)公演日が2013年6月1日。

チェ)友人からサガン鳥栖が「マイノリティ」をチャントに使ってるよ!知らないの!?」と聞かされて、驚きました。

ナカ)知らなかったのですか?もちろん私も存じ上げません。

チェ)だってJリーグの試合会場に十年近く足を運んでいません。というわけで、今回のタイトルですが、近年日本のことを知らない私が取材した「日本人が知らないアーセナル」に決定です。

クリ)でもチェアマンのおたく話はロンドン在住の私も知らないと思います。

チェ)そうですねぇ。私よりもクリスティーナの爺ちゃんのほうが詳しいかもしれません。さて歴史の話に入る前に2016-17シーズンガンナーズ最大のライバル、スパーズの躍進を見過ごすわけにはいきません。

クリ)そのトッテナムの本拠地ホワイトハートレーン解体工事は5月20日に始まりました。

ナカ)上写真左が2018-19シーズンから使用する新スタジアムですね。

チェ)スパーズ・ファンは感慨深く、切ないでしょうね。2014年国立競技場が解体されましたが、東京五輪から半世紀。ホワイトハートレーンはなんと1899年完成ですよ。この東側の煉瓦壁面とか味があるじゃないですかっ!

クリ)普通の煉瓦積みにしか見えませんが。日本人には煉瓦珍しいですか?1886年に結成されたアーセナルが1913年イズリントン区に移転してきたことで両クラブのライバル関係が始まるのですか?

チェ)正確には第一次大戦後リーグが再開してからですね。アーセナルのオフィスを訪問したら受付背後・・・頭の上に掲げたシルバーメタリックのエンブレムをまず撮らせてもらいました。でもこの写真じゃ大きさがわからないダメ写真ですね。《下写真》そして当時からの新聞記事コピーが一冊に製本されていて閲覧が可能です。写真なんてほとんどんなくて、テキストでゲームの経過が綴られているだけなんですが、もう目が釘付けです。南から来た余所者を北ロンドンの市民は歓迎しています。アーセナルが地元の病院に新品のベッドを寄贈したこともその理由のひとつでしょう。

ナカ)手土産がわりですね。gift of one thousand guineas to the Great Northern Hospital とありますが、ギニースって何ですか?