STAMPAの文字が記されたチケットの日付は2016年の5月21日。
敷地内では様々なアトラクションのスタッフ。男性も半袖で既に夏かと思わせるイタリア中部の気候。我慢できずに喉を潤した麦酒は、グラスゴー(スコットランド)のビール『Tennent’s=テネンツ』。
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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でミランと対戦した中村俊輔:Shunsuke Nakamura【1978年6月24日生】氏のセルティック·グラスゴーを思い出し、ミランの本田圭佑:Keisuke Honda【1986年6月13日生】が大舞台に立つこの日は、さすがに感慨に耽る。
3年半の在籍はミラン暗黒の時代。CSKAではベスト8を体験した CLにも手が届かないロッソネロ。本田圭佑にとって唯一無二の栄冠を掴むチャンスだったのがこの試合。
外だけでなくスタジアム内にも普段のリーグ戦では見掛けない美女たちが大舞台に華を添える。
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ミラノ、トリノからの”遠路はるばるようこそ”組は、ゴール裏で三色の見事なイタリア国旗を浮き上がらせる。
その他は、ローマ近郊在住のファンが結構な枚数のチケットを購入しているらしい。インテルを含む御三家の人気は全国規模でやはり別格の人気。
しかしCLのような国際試合でもユーヴェやミランは絶対応援しないのがロマニスタとラツィアーレ。下手したら他国の対戦相手の背中を押す。
そしてこの両クラブの敵対心は、表現するならば憎悪の塊か。
ビッラ·イタリア·ミラノは1906年ミラノのコルソ·センピオーネに誕生。1997年からはウディネ近くのサンジョルジョ·ディノ·ガロ工場で醸造されており、この銘柄が脚光を浴びるようになったのは2000年のHoreCare社の買収から。2022年のWOWOWパンフの端には見逃してしまいそうな大きさの鎌田大地:Daichi Kamada【1996年8月5日生】も。先々月はオリンピコでセルティック古橋亨梧:Kyogo Furuhashi【1995年1月20日生】とのツーショットも。CLの日本人対決も今や珍しくはない。
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コッパ·イタリア2012-13決勝は、デルビー·デッラ·カピターレに。前年「CSKAの本田圭佑がラツィオへ」と報じられ、本人も移籍を希望したがCSKA側が拒否。契約満了で移籍金ゼロとなった2014年1月、本田への獲得オファーは二桁のクラブから。ミランでの不遇にラツィオ移籍の可能性が再び浮上したのは2017年だった。
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