Foot ball Drunker 〔88〕visiting 『Stadio Olimpico di Roma』ローマ / イタリア

驚かされたのは意外な結末よりも 意外な監督

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ローマ三連発の最終編。市内の広大なボルゲーゼ公園の中に美術館がある。ルネサンスとバロックの傑作が並ぶものの建物が大き過ぎないのがよい。ナポレオンに強奪されなければこの美術館だけでは収まり切らなかったであろう名門ボルゲーゼ家のコレクション。コレッジョ:Correggio【1489年生–1534年没】の展覧会が開催されていた2008年に訪問。
先日初対面の女性に「サッカーがお好きなんですね。」と聞かれて新鮮な驚き、確かにサッカーと映画は好きに違いない。
既にスタジアムの訪問回数がミュージアムを上回っているが、それでも欧州だけでなく米豪も合わせれば百以上の海外美術館を周って来た。しかし仕事だから行ったのであって美術を好きかと自問自答するならば、素直にYESとは言い難い。


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下写真はオランダ·ハーグにあるマウリッツハイス美術館。この外観写真だけで、ヨハネス·フェルメール:Johannes Vermeer【1632年生-1675年没】の代表作『真珠の耳飾りの少女』が看板娘であることが窺い知れる。
但しこの看板娘は実在しない。トローニー=空想で描かれており、肖像画とは分野を異にする。今風ならばリアルなAI作成の美少女と言ったところ。


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『最後のフェルメール ナチスを欺いた画家』がカナダ·トロント映画祭で上映されたのは2019年。贋作を描き富を成したハン·ファン·メーヘレン:Han van Meegeren【1889年10月10日‐1947年12月30日】の自伝的作品を昨秋U-NEXTにて視聴。監督はこの作品が初となるダン·フリードキン:Dan Friedkin【1965年生】。そういえば’20年にASローマを買収した現オーナーはアメリカの実業家、億万長者だったようなと朧な記憶で昨日調べたらフリードキン監督だったので驚いた。プロデュースだけでなくメガホン持って現場に入るのか。

今回の写真は、2016年セリエA開幕戦。初めてオリンピコを取材したウッディネーゼ戦。両チームスタメン計22名にイタリア国籍は二人だけ。永遠の都に世界中から集まるのは観光客だけではない。

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注目は二年前のFIFAワールド杯で日本を無得点に抑えベスト16へと導いた二人の主役。上写真ゴールキーパーのオレスティス·カルネジス:Orestis Karnezis【1985年7月11日生】とセンターバックのコンスタンティノス·マノラス:Konstantinos Manolas 【1991年6月14日生】が敵味方に分かれている。マノラスは現在UAEのシャールジャFCでプレーしている。


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