ハンガリーの首都ブダペストは東京と同じく23の区に分かれている。北から若い順番に並んではいないが最南端に位置するのはショロクシャール=23区。ブダペストから郊外電車ヘーヴに乗るのはこれが二度目となる。10年程前は北部のセンテンドレまで利用した。
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今回はドナウ川沿いを逆方向にチェペル・ヘーヴで南下する。まずは地下鉄M2で終着ウルシュ・ヴェゼール広場へ。そこで始発駅のケズバーゴーヒードからセントイシュトバーンウッツァ駅で下車。スタジアムはほとんど目の前。
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5000ある座席の5%が埋まっている程度。平日(水曜)開催のデーゲームだから仕方ない。なぜナイトゲームにしないかと聞かれれば理由は明白。照明がないから開催できない。スタジアムに着いて更なる驚きはピッチが緑色ではない。
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懐かしの枯芝。何故懐かしなのか若い方にはわからないか。93年のJリーグ開幕以前、トヨタカップや天皇杯の決勝で当時のサッカー狂が足を運んだ80年代の旧国立競技場は夏に成長し、冬には茶色く枯れてしまう夏芝が敷き詰められていた。
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この日はショロクシャールとモションマジャローヴァールの試合。前景ポーランドⅢリガ=4部相当だが、こちらはネムゼティ・バイノクシャーグⅡ、二部とあって注目すべき選手も予習済、まずはホームチーム。国内屈指の名門フェレンツヴァーロシュから貸し出されている若手達。試合前から鋭いシュートを放つノルバート·クンドラク。
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1999年北部ミシュコルツの出身。地元の強豪ディオーシュジュールVTKのユースで頭角を現し、2013年ホンヴェドユースに移籍。U16代表に選出され知名度も全国区レベルに上がると2016年U19からは緑白縦縞のウェアに。
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2017年5月のデブレツェニ戦でトップデビュー。昨年はU19代表とU21代表を掛け持ちした。
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ハンガリー第三の都市ミシュコルツは、ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーンの県都。同県内のトカイはワインの名産地。蜜のような甘さの貴腐ワインで知られるが、フルミントなど辛口の白ワインも美味。お薦めはエルドベニヤのワイナリー、カラーディ·ベルガー。
葡萄の品種は同じでも貴腐菌が付着しておらず製法が異なるサモロドニの辛口サーラズ。自分の舌には貴腐よりもこちらが合っている。