ぷら~り欧州蹴球場百景【101】スタディオン・ルイェヴィツァ / リエカ

欧州を旅すると潮の香りが漂うスタジアムに出くわす。香川真司が惜別の拍手を浴びたベシュクタシュのボーダフォン·アリーナ【22景】はボスポラス海峡から1キロも離れていないし、オーステンデ(ベルギー)のヴァースライズアレナはビーチの波際から歩数で計っても500m程度。

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かつてHNKリエカの本拠地だったカントリダは更に近くビーチに隣接したスタジアムだった。 第101景で紹介するルエヴィツァは内陸よりとはいえ、それでも2キロ程度南のアドリア海がこちらの映像オープニングで確認できる。

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アドリア海に面しているだけあってこのクロアチア最大の港湾都市から車を90分も走らせればイタリアの国境を越えられる。かつてはヴェネチア帝国、さかのぼれば東ローマ帝国に属し、ハプスブルグ崩壊までは現首都ザグレブと共にオーストリア·ハンガリー二重帝国下にあった。
第二次大戦後誕生した旧ユーゴスラビアから91年クロアチアが独立し現在に至る。

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確かに市内を散策すると中世=オーストリアの街並みに雰囲気がどことなく似ている。来年の欧州文化首都は観光客で溢れるはず。
海沿いに位置してはいるが市内に大きな川は見当たらず、なぜ「川」を意味するクロアチア語のリエカと呼ばれるのかは判らず終い。

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UEFAヨーロッパリーグ207-18グループステージ。

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既に首位でステージ突破を決めたACミラン以外の3チームには2位突破の可能性が残っていた。消化試合とはいえイタリアの名門をルエヴィツァで破ったリエカ(スコアは2-0)。

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しかしAKEアテネがアウストリア·ウィーンと無得点ドローでミッションをクリア。勝ち点差1で決勝トーナメント進出を決めた試合を撮影し54景、そして先週100景にも掲載している。