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♯13 欧州フットボールシーンを駆け抜けろ(四月/第二週)

ボンジュール! パリのローラです。4月7日からパリでのチェアマンの足取りを私がご報告します。
東京も四月中旬は最高気温が25度を上回ったようですが、パリも今年は既に暑くて私も一足早い夏モード!但し5月に入るとまた肌寒い日が続くのが例年のパターンです。

さて7日(金)はフランス三部リーグ通称ナシオナルが全会場同時刻でのキックオフ。まずはユニヨン・スポルティーヴ・クレテイユ=リュシタノの本拠地スタッド・ドミニク・デュヴォシェルに
足を運びました。

チケット売場カウンターに置かれたマッチデープログラムを手を伸ばすとツートップの一角ウィルフリード・コンギャ・アカの写真を指さして「この19歳、PSGからのレンタルだけど昨季、サンジェルマン・アンレーで観たUEFAユースリーグのレアル戦(下写真)に出場してたんだ」とチェマンが言うので、「今日最も注目しているプレーヤーですね」と聞いたら、
「いや、この試合は観ないよ。次行くよ」と立ち去りました。「・・・ええええ?」と驚きメトロへと歩を進めながら理由を尋ねると、「ここはスタジアムの空気を吸うだけで満足。観たいのはこれから行く試合」と早足で改札を抜けるチェアマン。

トラムに乗り継いで到着したのはスタッド・シャルレティ。PSG女子、PARIS FCの本拠地です。この日はASリヨン・デュシェとの試合。この時点で4位とリーグ2への昇格争いに絡むリヨンに対してパリFCは10位。

「ただパリFCは3月から好調で順位ほど実力に開きはないから僅差の試合になるよ。」実際試合は0-0のまま進むのですが、こちらの動画をご覧下さい。 

終了間際のPKを外した直後、右からの折り返しを9番カマラがヒールで流し込む劇的な結末となったのです。

4月28日の31節の終了時点で2位シャトールーから、5位に浮上したパリFCまでが勝点差4以内に犇めく大混戦。リーグドゥ昇格への権利は上位2チーム、3位は入れ替え戦出場の権利を手にします。3位のリヨン・デュシュと2ポイント差のパリFCは次節に入れ替わるかもしれませんね。

そのリーグドゥは翌日はサン=トゥアンのスタッド・バウエへ。老朽化して現在は使用される機会も減りましたが1909年のレッドスター93創設時から一昨年までホームスタジアムでした。
この日ピッチでは子供達がボールを蹴り、栄光の歴史を証明するトロフィーなど記念品が収められたショーケースも気軽に見ることができました。
日本には戦国時代に築城されたシャトゥーを巡る女性「レキジョ」が増えているそうですが、チェマンのスタッド巡りもその類でしょう。

チェマンは「このレッドスター93は日本のサッカーファンなら誰でも知ってます。2001年のコンフェデレーションカップ決勝で直接対決、翌年のワールドカップ開催で再び来日した仏代表監督、ロジェ・ルメールと日本代表を率いたフィリップ・トルシエ、二人の師弟関係はトルシエがレッドスターに移籍した1977年より築かれました。引退後トルシエがレッドスターを指揮していた時期もあります。

ちなみに前日訪問したクレテイユは、レッドスターからアフリカのコートジボワールに渡る前の短期間ですが、彼が指揮官として在籍したクラブです。」と薀蓄を垂れていましたが、
「誰でも知っている・・・」は多分、嘘です。彼の言うことを真に受けて昨年日本で流行したTVドラマの「真田ひも」は日本人なら誰でも編めると在仏日本人に話して大恥を書きました。
この”おやじいの”の言うことは所々テキトーです。