ぷら~り 欧州蹴球場百景【124】ドズバッドアリーナ/ ゾンブキ

この時期になって東京五輪マラソンの札幌移転騒動が勃発。やれやれである。古代オリンピックの影響で近代五輪でも1948年までは芸術が競技種目(絵画、彫刻、文学、建築、音楽)に含まれていた。当初スポーツも肉体だけでなく精神を向上させるための表現力が重視され現在も、体操やフィギアスケートには受け継がれている。


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首都ワルシャワの北東、マゾフ自治区にゾンブキはある。黄緑色にカラーリングされた車両を降りて暫く歩を進めると黄緑色に塗られたストライプが目に飛び込んできた。2012年に完成したスタジアム。お隣ウクライナとの共催で欧州選手権が開催された年。ユーロに使用した大スタジアム以外でも、この国は近年整備されたスアジアムを数多く見掛ける。


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2,100人収容のスタンドには、犬を連れた少女。なんとも長閑な光景。ネーミングライツを取得した企業名が紺色でペイントされたのは2018年から。ワルシャワとその周辺で集合住宅を建設する開発デベロッパー企業がドズバット。


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84景にてポーランドの女子空手家の一面記事を紹介したのを思い出させた極真空手の広告。道場はゾンブキの次のジェロンカが最寄り駅。


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スタジアムに陳列されたトロフィーが地元クラブの歴史を物語る。そしてこのスタジアを本拠地として使用しているのが、レギア·ワルシャワのリザーブチーム。


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国土も広ければ、クラブ数も多くエクストラクラサ、Ⅰリガ、Ⅱリガ、ここまでが全国規模でのリーグ戦形式。しかしⅢリガ(四部)は地域別に全72クラブが四つのグループに分かれる。グループ1はウッチ県 マゾフシェ県ポドラシェ県 ヴァルミア=マカバーズールィの東部四県から計18クラブがエントリー。


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当日はサブグラウンドでは女子チームの試合が行われていた。このコラムの主役はフォトグラフであってカバー以外にも一般人の美女が頻繁に登場する。
自分が文章よりも写真選びに重きを置き、時間を割くのは、スポーツよりも芸術の世界に身を置くからだろう。

26節5月12日 レギアワルシャワⅡの相手はフラガン·モラグ。


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