ぷら~り欧州球蹴場百景【26】タインカッスル・パーク / エディンバラ

成美さんが今回手にしているのはスコティッシュ・エールのレッドマグレガー。醸造所はフェロー諸島に近いメインランドのオーク二ー·ブリューワーズ。都内千代田区のユニオンリカーズ株式会社が輸入元。「よくこんなの《失礼》扱うな」と尊敬する。
McGregorといえば昨年11月のオランダ戦でセルティックのカラム・マグレガーがA代表デビュー。代表チームの主軸として出場機会も増えるはず。


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スコティッシュで知名度が高いのはクラフトビールのブリュードッグか。スコットランド北東部のフレザーバラに2007年4月にオープン。クラフトビールブームは留まる所を知らず日本にも上陸。エディンバラで立ち寄った直営バーが2014年には六本木でオープンしていたのには露も知らず。


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イオンのリカーショップでもこの値段で棚に積まれていた。大量生産ビールに比べれば割高なのは否めない。それでも欧州屈指、あのエディンバラの歴史的な街並みの記憶を呼び覚ましてくれるのならば、けして高くはない。絵画のようなこの写真はやや早めの朝焼け。

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昨年スコットランド訪問時夜更けにエディンバラ空港に到着。その後グラスゴーへとバスで移動、スコットランド代表とイングランド代表の試合を観戦した。
空港発のリムジンバスは24時間可動。普段観光客の如く風景をファインダーにおさめることには少々抵抗を感じてしまうが、これは別格。シャッターを切らずにはいられなかった。

今年になってスコットランドの名門セルティックが公式ツイッターとインスタグラムで中村俊輔が2006-07シーズン優勝を決めた「伝説のフリーキック動画を紹介して話題になっているらしい。


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報道陣配られたスタメン表を眺めながらこの試合は「シュンスケと観たかった」などと身の程をわきまえない衝動に駆られた。
中村俊輔がスコティッシュ・プレミアリーグに参戦した同シーズン、セルティックのライバルと目されたのは同じグラスゴーの強豪レンジャースと首都のハーツ(正式名称はハート・オブ・ミドロシアンFC)。ハーツは2005-06シーズンを2位で終了。
オーナーのリトアニア人富豪ロマノフの資金力で充実した陣容。
しかし2011年選手への給与未払いが発覚すると2013年に経営破綻で降格。翌年株式は売却され再建に着手するとチャンピオンシップ(2部)で優勝し一年でプレミア復帰を果たす。


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グラスゴー行きのバス車窓から左手にマレーフィールド。収容人数は67,800名。スコットランド最大のスタジアムでもある。タグビーの国際大会で使用され、ハーツも過去に試合を行ってはいるがその名の通り至極「稀」。

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それにしてもスコットランド代表のスタメン1番上にクレイグ・ゴードンの名前が記され、最終ラインを統率するのは四番目のクリストファ・ベッラか。

2007年1月14日23節タインカッスル
首位セルティックに対してハーツは4位。ゴードン·ストラカンはポーランド代表のジュラフスキとPSVから移籍したヘッセリンクのツートップ、その後方には中村とデンマーク代表66キャップの大ベテラン、トーマス・グラヴェセン、後に北京五輪に出場するアヤックス出身のエヴァンデール・スノを配した。