ぷら~り 欧州蹴球場百景【91】 シュタディオーン・ポド・ドゥベニョム / ジリナ

◆◆◆◆◆

一方のシックも1シーズンでサンプを卒業。しかし新天地ASローマでは筆者の予想通りのブレイクとはいかずケガに悩まされる。
そして昨季は準々決勝FCバルセロナ戦では大先輩ジェコとツートップを組んでチャンピオンズリーグ(CL)デビュー。歴史的な勝利に立会う。
復調の兆しが見えるインテルも今季CLに帰ってきた。シュクリニアルはグループステージ初戦。こちらも強豪トッテナム相手に後半残り10分で同点、ロスタイムに逆転と劇的な幕切れ。気合が入り過ぎたのか珍しくイエローも出されたが勝利に貢献した。


◆◆◆◆◆

スロバキアのビールといえば「チャンピオン」をスロバキア語にした「ソルゴニCorgoň」。1896年にニトラで醸造が始まり、現在の名前はKaršayBrewery。このブランド名を用いるようになったのは1992年から。5年後、ハイネケンに買収されている。その名にふさわしく代表チーム、フットボールリーグやバスケットボールリーグなど多くのスポーツイベントのスポンサー企業に名乗りを上げている。アルコールは10%となかなかの硬派。


◆◆◆◆◆
昨秋のUEFAネーションズリーグ・ウクライナ戦では三年ぶりにすシュクリニアルにレンズを向けたA代表の守りの要としてが貫禄充分。

そして昨年11月のエデンアリーナ※『第21景 其の二』⇒


◆◆◆◆◆

サンプで同じ釜の飯を食った1歳違いの二人がマッチアップ激しく火花を散らした。 結果はたった一度のチャンスを確実にものにしたシックの勝利。芸術的な柔らかい浮き球がゴールネットを優しく揺らした。翌日の紙面をシックの写真が独占したのは言うまでもない。


◆◆◆◆◆

続いて12月2日オリンピコでも両者スタメン。この試合は2-2ドローで決着つかず。次回の対戦は4月20日33節。雪辱に燃えるシュクリニアルのホーム、サンシーロ。現在はリーガ二強に加えマンチェスターの二強からも熱視線を浴びるシュクリニアル。これからも代表で幾度となく顔を合わせ火花を散らすであろう二人の対決ではあるが、イタリアでは今回が見納めとなるのかもしれない。

◆◆◆◆◆

我が子なら言うまでもないが、人が成長する様を眺めるのは心地よい。
5月の渡欧ではチェコとスロバキアにオーストリア、ハンガリー、ポーランド、そして今回はベラルーシまで足を延ばす。運が良ければ新たな原石と出逢えるかもしれない。そして自分自身もまた少しだけ成長した気になれるのが旅である。【九十一景了】

文/撮影:横澤悦孝 モデル:Mayu