ぷら~り欧州蹴球場百景【90】WWKアレーナ / アウグスブルグ

桜は間もなく満開、今が旬。公園や河川沿いはシートを敷いて、酒盛りに興じる人々で溢れる。欧州のフットボールシーンもたけなわ、中でもブンデスリーガが盛り上がっている。

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写真は2月中旬22節の結果を報じるビルド紙。ハイネケンのチャンピオンズリーグ(CL)缶の下に敷かれた紙面の右下端には、微かにWWKアレーナで、FCアウグスブルグに逆転(2-3)勝利したバイエルン·ミュンヘンの名前。欧州戦線から離脱し、ここからは国内一本に絞れる。

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レーベンブロイの下に敷いたビルド紙は翌週23節。長谷部誠のアイントラハト·フランクフルトが大きく見出しで取り上げられているが、2月に入り3試合連続ドローのボルシア・ドルトムント、バイエルンとも白星で波乱はなし。

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そして3月に入り事件(?)は勃発。第24節のWWKアレーナ。15位アウグスブルグが韓国代表 池東沅の2ゴールで首位ドルトムントから大金星を挙げる。翌日アウェーでボルシアMGに圧勝したバイエルンは同勝ち点ながら遂に首位へ浮上した。

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第90景は、そのWWKアレーナ。一昨年の最終節ハンブルガーSV戦を取材しており、こちらで→ふれている。
WWKアレーナで2ゴールと活躍したミヒャエル・グレゴリッチュをダブリンでのW杯予選でも見た。2017-18シーズンにはアウグスブルグに移籍。13得点4アシストを記録し、出場機会に恵まれているとは言い難いが代表にもコンスタントに呼ばれている。

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そして昨秋開幕したUEFAネーションズリーグ。9月11日のアウェー、ボスニア·ヘルツェゴビナ戦でスタメンを掴んだ。11月15日のホームでは後半22分からの途中出場。
両試合とも満足できる結果は得られずアウグスブルグでも今季は3ゴールと物足りない数字。ウィーンではやや髪の伸びたグレゴリッチュをファインダーに収めた。

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WWKアレーナの売店で販売されていた銘柄は1386年創立のリーゲレ。ミュンヘンのレーベンブロイも同時期(1383年)から作られているが醸造所としての正確な創業は1524年。