ぷら~り 欧州蹴球場百景【87】チュルク・テレコム・アリーナ/ イスタンブール

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そもそも記憶の引き出しからこのアーセナル戦を引っ張り出した理由は先週末のアントワープ。
豊川雄太が負傷で登録外となり、撮影する気力が失せたオイペン戦。マッチデープログラムの表紙に少々懐かしいスキンヘッドの髭面。シナン·ボナトはベルギーに戻っていた。


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その経歴はかなりユニーク。生まれはトルコながらベルギーに移住、ゲンクの西にあるゾーンホーフェンで育ちボールを蹴り出す。U-17、19とベルギー代表のゴールマウスを守り、2009年U21からはトルコを選択、A代表デビューは2011年8月エストニアとの親善試合。


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2009年冬にゲンクからスタンダール·リエージュに移籍し、たびたび負傷欠場はあっても正ゴールキーパーの座を譲ることはなかった。
2012年4月に負傷した膝を6月に手術。長期離脱の為、代役としてスタンダールに完全移籍したのが川島永嗣。その後ボナトもFCポルトへ移籍、結局日本とトルコ代表の守護神によるポジション争いは回避された。

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ポルトでは出番に恵まれず2014-15シーズンはガラタサライにレンタル。しかしこのクラブには現在も君臨するフェルナンド・ムスレラ(ウルグアイ代表)がいる。彼の控えとしてベンチを温め続け、このアーセナル戦が前週のカップ戦に続き2度目のスタメンだった。

ロイヤル·アントワープでのプレーは昨季から。シーズン後半にキャプテンマークを渡され今季も巻き続けている。昨年9月10日のUEFAネーションズリーグ・スウェーデン戦では実に5年半ぶりに代表のゴールマウスを守り、チームを勝利に導いた。


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ここまで書いて、テキストをどう結ぶか思案中、驚愕の事実を知る。シナン·ボラト=1988年9月生まれ・・・・昨秋まで20歳代だったのか。およそ10年前から見事なハゲあた・・・・スキンヘッド。アーセナル戦時には既に髭を蓄えており、川島と同年代だと思っていたのだが。チュルクの血脈おそるべし。【八十七景了】文/撮影:横澤悦孝 モデル:Mayu