前巻ロンドンで食したケバブの写真を載せたが、ロンドンでのお薦めはカレー。
オランダのインドネシア料理もハズレがない。フランスでは、クスクスを結構食べる。フランス料理?それは貴族の方が召し上がるので見たことない・・・
閉幕後のスタジアムをどう活用するのか
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場は、総工費2520億円、工期、財源に疑問を抱えながら、有識者会議の了承を得たことで10月から着工準備が発表された。これは2012年ロンドン五輪のスタジアムの4倍以上の費用だ。
開催に向けて気分が高まるどころか問題山積。そして遂に計画白紙が先週決定。
一方ロンドン五輪スタジアムは2016年からはウェストハム・ユナイテッドの本拠地として使用される。こちらの明るい話題を取り上げよう。既にウェストハムの公式サイトでは2016-17シーズンの価格が発表されている。
UEFAリスペクトフェアプレー枠について取り上げたのが第十一の巻。首位のオランダに次いでイングランドが二つ目のEL出場枠を獲得。英国紳士は『フェアプレー』そして正々堂々1対1での勝負を重視するため面目躍如。
国内首位のリヴァプールの権利放棄でウェストハムに牡丹餅が巡ってきた。彼らは今季ヨーロッパリーグをプレミアのクラブチームとしてはかつてないほど“本気”で挑むことになる。来年新スタジアムでのチャンピオンズリーグ参戦が、現実的な目標となったのだから。
[オビアング(中央)]
期待の新戦力 オビアングとペイェ
ハマーズの補強ポイントはオフェンス。既にサンプドリアからアトレティコユース出身の元U―21スペイン代表ペドロ・オビアングとオリンピック・.マルセイユからフランス代表ディミトリ・ペイェの獲得が発表された。
親善試合ながら世界ランク一桁同士の対戦となったベルギーとの隣国対決。両代表とも魅力的な選手が目白押し。デシャンは昨季自国内で活躍した選手を選んでチャンスを与えるはず。終了真際でル・ブルーの意地を見せるゴールを決めたペイェだが、これが代表初得点。急遽TBSが放映の英断を下し日本にも豪快なミドルを突き刺したシーンは届いたはず。オリンピック・マルセイユの17番は跳ねるようなドリブルで相手を翻弄し、高精度な左右両足から繰り出されるクロスは、多くの美しい放物線を描いてきた。年齢的にもピークにあり自身初のプレミア挑戦で来年のユーロ本大会のメンバーに食い込みたい。
[ペイェとジルー]
前巻写真を掲載した2012年のサンドニでのショック・ドゥ・オランピックから三年、代表監督となったデシャンは、この日PKを決めたマテュー・ヴァルビュエナ(現在はモスクワでプレー)や、リヨンの守護神だったロリス。当時期待の若手FWだったラカゼッタをピッチに送り出した。少々残念なのは、あの日(あのシーズン)キレのある動きで輝いたモルガン・アマルフィターノの姿がベンチにもないことだ。デシャンが去った翌2013年、アマルフィターノはプレミアのウェスト・ブロムウィッチに貸し出された。そして昨季ウエストハムに完全移籍。今年30歳を迎えたが、熟練の技巧でもう一花咲かせてほしい。
[ウエストハムーアーセナル戦 のアマルフィターノ(左上)]
マンチェスター・ユナイテッドとの熱戦
ペイェにとっては同国の先輩の他にもう一人、フランス語圏で生まれフランス語圏でプレーした選手が頼りになるはず。
パリダカールラリーで知られるセネガルの首都ダカール出身、13-14シーズンまでベルギーのアンデルレヒトでプレーしたシェイフ・クヤテ。ダイヤモンドの中盤横2列にアマルフィターノと並んだ昨季。193cmの長身とリーチを活かしたプレーが特徴。身体能力の高さを武器にCBもこなす。トッテナム戦では驚くべき高さから豪快に頭で決めた一発、しかし昨季の彼を語るうえで2月のマンチェスターユナイテッド戦は欠かせない。前半ロスタイム、2回のリフティングから半回転してのミラクルシュート。一方ユナイテッドも試合終了寸前にダレー・ブリントのゴールで追いついた。アヤックス時代から振り返ってもあれほど感情を露にしたブリントの姿は記憶にない。
クヤテで忘れられないのが2012年ロンドン五輪である。大陸間プレーオフに勝利し出場権を獲得したセネガル。初出場のセネガルと結果金メダルを首からぶらさげるメキシコとの準々決勝は聖地ウェンブレーで行われた。2-0でリードされたセネガルが残り20分で同点に追いつくも延長戦で力尽きた名勝負のメインキャストして彼の奮闘が印象深い。