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欧州蹴球文化探訪Afterword  Vol.16 サッカーキング・オピニオン

 スロバキアのツォルゴンリーガを話題の軸に中東欧の原発とエネルギー問題を絡めた。この欧州蹴球文化探訪は連載当初から、現地に赴かなければ得る事の出来ないようなマイナー国の情報を積極的に紹介するのが本意。多国籍の世界選抜チームが覇権を争うプレミアやブンデスリーガに比べレベルは劣ってもほぼ自国の選手で構成された北欧や東欧各国リーグからローカリティーと素朴な魅力を探究し価値を見出したい。ミシェル・プラティニのUEFA会長就任以降の政策は“志を同じくする者”として歓迎してきた。

 現在活動停止処分を受けるプラティニ会長。11月12日チューリッヒのロイターによるとFIFAが立候補者五人を発表。プラティニに関しては審査見送りで保留とニュースが全世界へ打電された。南米とアジアの両連盟はプラティニ支持を明言しており、選挙は2月26日チューリッヒで行われるのだからそれまでに活動停止のペナルティは終えている。
罰金が日本円換算で1,200万円程度。既に本人も顧問料未払い(?)受領を認めており、その額2億5000万円なのだから、罪を償いFIFA会長選に出馬すれば良いだけの話で大騒ぎする程の事でもない。

 2020年のワールドカップ開催地選挙。カタールに寝返り票を投じた理由として、プラティニの子息がカタールのスポーツ用品メーカーに就職したから・・・アメリカからカタールに心変わりしたのが事実だったとして、「不正」か?15日UEFA理事会がスイスのニヨンで行われた翌日、カタール・ドーハ空港で撮影した。この時期でも真夏を思わせる空気が肌にまとわりつくため短パン半袖姿のドーハから気温6度のチューリッヒへ移動。空港で慌てて重ね着をした。

 この一連の騒動(まだ決着はついていないが)筆者は1976年のロッキード事件を想起した。前総理大臣田中角栄逮捕。事件から間もなく40年が経過しようとしている。
控訴中に被告人は死亡して真実は永遠に闇の中。しかし一部関係者の間では、嘘か誠か当時裁判所の判決とは異なる【アメリカ合衆国の陰謀による冤罪説】が定説として語り継がれている。田中政権はアラブ諸国の石油、ソ連の天然ガスなどの資源外交で独自のエネルギー政策、日中国交回復と終戦以降のアメリカ偏重政策からの脱却を図ったのは事実。オイルショックにより日本の原発推進政策が加速したのもこの時代だった。

 人気取りばかり上手で選挙に勝っても政治家として無能なやからよりは、叩けば埃のひとつや二つ出てこようが、脛に傷があろうが、政策を実行できる人物に票を投じたいと常々思う。
それにしても数十年後、反プラティニ派がスキャンダルを掘り起こし失脚させようとした黒幕・・・落選したアメリカの陰謀説が語られたりするのだろうか?

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欧州蹴球文化探訪 第十六の巻 エネルギー問題とフットボールの方程式