チェ)米大統領のロシアゲート疑惑、空爆によるIS最高指導者死亡説など、何かと紙面を騒がせ話題に事欠かないロシアですが、スポーツでもコンフェデ杯が開幕しました。今回の秘書はロシア人のレイラです。サンクトペテルブルグはどんな感じですか?
レイ)6月に入りイタリアの名将マンチーニのゼニト監督就任が発表されファンサポーターも大喜びです。今季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権=2位も逃してましたから。
チェ)3日のガゼッタ紙面で知りました。スパレッティが実績を残しているので再びイタリア人監督となれば大歓迎も当然。マンチーニはプレミアでの経験もありますからね。この日の一面は翌日にレアル戦を控えたユヴェントス11人の写真でした。
レイ)TVで観戦しました?
チェ)リアルタイムでは観れなかったので翌日、空港スポーツバーのカウンターに90分張り付いてました。
クリスティアーノ・ロナウドは、クラブで欧州連覇から休む間もなく9日のW杯予選ラトビア戦に出場、そしてコンフェデ杯18日のメキシコ戦とオーバーワークが心配です。
レイ)開催国のロシアは優勝できそうですか?
チェ)優勝は難しいかもしれませんがファイナリストの可能性は充分にあります。世界王者ドイツと欧州王者ポルトガルは主力の大半が過密日程で疲弊してますし、勝敗よりも若手に経験を積ませるなど来年の本番に向けてのリハーサルと考えるので、モチベーションがあがらないでしょう。南米王者チリもアウェーではさほど怖くありません。
レイ)そのチリとは10日モスクワで対戦し1-1の引き分けでした。ポゼッションは6-4の割合で圧倒されました。
チェ)でもシュート数はロシアが上回っているでしょう。15本と11本。枠内は同数なのでドローは両国サポーターも納得。ロシアらしい結果です。
レイ)前週5日にはグルパマ・アリーナで実際にロシア代表をチェアマンと観てきました。上の写真は国家斉唱です。
チェ)マッチデープログラムに両国国家の楽譜が記載されていたのはハンガリーらしいですね。ロシアは基本3バックです。開幕戦のニュージーランド(NZ)戦も。ただしチリ戦は両ウィングが下がり5バックになってました。この日はDF最年少、代表初キャップのジキヤを中央に据えていました。今季スパルタク・モスクワ優勝に貢献し招集されたプレーヤーです。NZ戦でもスタメンでしたね。
レイ)ベンチ入りの選手12人も含めすべてロシア・プレミアリーグ所属です。優勝したスパルタから最多五人、そして四人がスタメンです。一方来季CLに臨むロストフが四人、CSKA三人 クラスノダール三人 ロコモティブ三人、ゼニト二人、その他四人。
チェ)監督のスタニスラフ・チェルチェソフは現役・指揮官としてスパルタクに在籍していました。終了後の記者会見でも満足気に笑みを浮かべプレスの質問に応対し余裕が感じられました。
レイ)自信満々でしたね。ユーモアも交え記者からは笑い声も。昨年のユーロではウェールズに大敗してグループステージ消え去りましたが中盤の舵取り役デニス・グルシャコフ以外はスルツキ時代と顔ぶれも大きく変わった印象です。グルシャコフに対してハンガリーの中盤三枚はナギ、カルマール、そしてこの日初キャップのダビッド・マルクヴァート、全員22歳のトリオで構成しました。下の写真はグルシャコフとマルクヴァ―ドです。
チェ)試合の見せ場は19分自軍でボールを受けたスモロフが右サイドを駆け上がり、二人を抜いてゴールを決めた一人旅。圧巻は76分ラースロー・クレインヘイスレルが目前の相手三人の隙間を通したスルーパスがまずは絶品。バログがキーパーと一対一の状況で競り勝ちボールはゴールラインを割ると思った瞬間・・・ゴール前に戻ったジキヤが執念のスーパークリア!アリーナは悲鳴が反響しました。