チェ)コロンビアのマリアくんです。南米から初参戦です。コロンビアはW杯南米予選好調で前節エクアドルを破り2位に浮上していますね。
マリ)5位はオセアニアとのプレーオフなので5位以内で充分ですが、6位のエクアドルとの勝ち点差は4でまだ残り4試合あります。8月31日のアウェー、ベネゼエラ戦に勝利して翌日エクアドルがブラジルに敗れればほぼ当確です。同日のウルグアイ(現在3位)ーアルゼンチン(現在5位))戦の結果も気になりますが、エクアドルは最後にチリ(現在4位)、アルゼンチンとの連戦を残しているので既に突破を決めたブラジルを破って息を吹き返すようなことがあれば、もうこの大混戦は予想がつかなくなるでしょう。
日本は首位ですよね?
チェ)でも8月31日の豪州(現在2位)の次はアウェーのサウジアラビア(現在3位)戦で厳しい状況です。アジア3位のプレーオフ、北中米とのプレーオフも想定しています。
マリ)とはいえ南米や欧州ほど厳しくないです。日本は予選を通過しますよね。
チェ)出来ればいいですけどね。南米・欧州が厳しいのは認めます。参加国が増えて4チーム中2位で決勝トーナメントが確定するW杯のグループリーグよりも、各大陸予選のほうが試合は熱くレベルも高い。
マリ)本題の欧州予選に目を向けましょう。H&Aは後半折り返しましたが、残り4試合手に汗握り胃が痛くなるグループが続出しています。
チェ)はい。お腹だけでなくお尻も痛くなりそうなのがA.D.Iの三グループです。
マリ)グループFもわかりません。今後波乱の展開もあり得ます。大本命イングランドがスコットランドと引き分け、2位のスロバキア、3位のスロベニアが勝ち点差3以内に詰め寄りました。
チェ)この後両チームとの直接対決はホームなのでイングランドは焦る必要はないのですが何が起こるかわからないのがフットボールですからね。
マリ)そのグル―プF、ハムデンパークはどうでしたか?
チェ)当日グラスゴーは朝から小雨模様。それでも昼にはあがって、スタジアムが開場する頃にはこんな陽射しです。
マリ)マッチデー・プログラムとスタメン表、そしてビブス。
チェ)ビブスは欧州予選オリジナルデザインで、各会場全試合共通です。
マリ)私もコレ着たい。次回連れてってください。写真撮るの得意です。カメラは日本製です。
チェ)コロンビアから来てください。但し交通費は自腹で良ければ。このビブスを着用したフォトグラファーを試合前スタジアムの外で多数見かけました。
マリ)機関銃を持った警官とファンが記念撮影?
チェ)夥しい警官の人数。私も私服警官(男女コンビ)に開始前開始後と二回声かけらました。ISテロ以降、欧州の空港や市内で機関銃を見るのは珍しくありませんが、普通警官は撮影されることを嫌がりますから確かに珍しい光景です。
マリ)試合は翌日サンダータイムス紙面のとおり、試合終了直前 FIVE MINUTES, THREE GOALS,の目まぐるしい展開。最後はハリー・ケインでしたね。
チェ)ルーニーやジェラードの時代が終わり今はケインが代表の“顔”です。唯ですね。
マリ)ただ?
チェ)最後の最後でマークを剥がされたチャーリー・マルグルー(右から二人目)。90分間二年連続のプレミア得点王に神経をすり減らして、土壇場で集中力が一瞬途切れたかなという失点を責めるのは酷でしょう。
マリ)ケインは三年連続の20得点オーバーです。三日後のフランス戦でも2ゴールと決定力は半端ないです。
チェ)マルグルーは、今季ブラックバーン・ローヴァーズに移籍してたので、三部降格が決定した最終節のグリフィンパークで見ています。最近5年間はセルティックでプレーしており年間MVPに輝い選手ですがイングランドに来ていたのは当日まで知りませんでした。
マリ)その時に撮影したのが下の写真ですね。
チェ)はい。結果ポゼッションはイングランドが61%占めたゲームですから、ホームとはいえ引き分けはスコットランドにとって悪くない結果です。一応中盤にはモリソン(ウエスト・ブロム)やスノッドグラス(ウエストハム)ライアン・フレイザー(ボーンマス)とプレミアリーガーもっ見つけることは出来ますが、正直今のスコットランドはタレント不足。2位=プレーオフが現実的な目標ですが厳しいと言わざる得ない。それに比べ隣国アイルランドは曲者揃いの面白いチームです。
予習を兼ねて5月にロンドンからボーンマスまで足を伸ばしました。チェリーズがストークを迎えての試合、アイルランド代表の中盤でコンビを組むハリー・アーターとグレン・ウィーランが対戦しました。
マリ)この試合も引き分けでしたね。
チェ)二人とも“好ゲーム”を演出しました。似た様なタイプのプレーヤーで守備もゲームメイクも共に卒なく熟す。このコンビだとベテランのウィーランが後方に構えて若い・・・といっても27歳のアーターが状況で上がるのかなと。
マリ)アーターが一昨年代表デビュー時の記録を見るとウィーランと交代でピッチに入っています。
マリ)翌11日のダブリン・アヴィヴァ・スタジアムでオーストリア代表と対戦しました。グループDはその名のとおりDeth=死の組となってます。
チェ)昨年ユーロでベスト4と躍進を遂げたウェールズがポット1は納得。ベスト16でフランスに敗れたアイルランドが当時のFIFAランクでポット4に振り分けられました。
マリ)抽選前からアイルランドが入る組は死の組必至。現在のFIFAランクだと13位ウェールズ、26位アイルランド、35位オーストリア 50位セルビア の順です。
チェ)実際に蓋を開けてみると5節終了時点で首位は最もランクの低いセルビア、同勝ち点でアイルランド、勝ち点差4でウェールズとオーストリアが追走しています。
マリ)ウェールズは格下ジョージアとも引き分け。5節終了時点で1勝4分の数字がこのグループを象徴しています。そして6月11日第6節のDグループ四強対決は二試合とも引き分けで順位は変動しませんでした。
チェ)アイルランドは予想どおりアーターが右、ウィーランを左に並べて配しました。終始オーストリアがペースを握ったまま前半終了かと思われた42分、ウィーランがセンターサークル付近に勢いよく飛び出しインターセプト、倒されるもジョナサン・ウォルターズがシュート。枠を外してスコアは0-1のまま後半へ。
マリ)後半立ち上がりからアイルランドもギアがあがります。
チェ)試合の流れを手繰り寄せるプレーを挙げるならば54分、右後方シェイン・ダフィのロングフィードをジェームズ・マクリーンがDFと競りながら落とします。ボールを受けたウォルターズですがタックルを食らいその零れ球に反応したのがハリー・アーターでした。左足から放たれた強烈なシュートは残念ながら枠を捉えきれません。
マリ)圧力を増すアイルランドに対し、オーストリアも必至のディフェンスで凌ぎきるかと思われた残り5分、ウォルターズの同点ゴールが生まれました。
マリ)上の写真には中央ウィーランの左側に同点ゴールを決めたウォルターズ(19番)の姿も写っています。
チェ)このウォルターズはボーンマスで途中出場していたのですが、正直印象に残っていません。
マリ)アイリッシュ・タイムス紙は、ウォルターズとダフィに8の高評価、次いでゴールキーパーのダレン・ランドルフ(ウエストハム)、ケビン・ロング(バーンリー) マクリーン(ウエストブロム)、そして途中交代ながらアーターにも7が採点されました。
チェ)前日のケインほど派手な活躍ではありませんが、この日のアーターのプレーを楽しめたのでボーンマスに行ってよかったなと。二人のハリーに感謝します。
マリ)でもアイリッシュ・ミラーの採点は最高点のウォルターズ7に比べ、アーターは5です。ロングとウィーランが最高点の7です。
チェ)ミラーはウィーラン贔屓なんですね。彼も良かったですよ。それにしても他のスタメンもロングを含めバーンリー所属が四人。ダフィが所属するブライトン&ホークも来季からプレミアに昇格します。唯一チャンピオンシップはサイラス・クリスティー(ダービー)だけで全員プレミアリーガーなんです。
マリ)イングランドに次いでプレミアリーガーの多い代表チームですね。
チェ)いや、イングランドの守護神ハートはセリエAのトリノ所属です。まあ、あらためて思うのは、後半ピッチに登場したフレイザーや、イングランドのベンチにバットランド(ストーク)が座っている姿を確認すると、僅か1万1千人程度しか収容できないバイタリティ・スタジアムで開催された下位クラブのカードでも、やはり『プレミア』凄いと言わざる得ません。
マリ)ボーンマスは一桁フィニッシュ(9位)達成ですから下位ではないですよ!快挙です。
チェ)そうでしたね。一方のオーストリア代表については次回話題に取り上げます。
マリ)次回はブルガリアのジーナさんです。最後にこれだけは言わせて下さい。今回タイトル《もうひとりのハリー》となってますが「ハリー・ポッター」のヒロイン、エマ・ワトソンについて語りましょう。彼女英国人ですし。「美女と野獣」がすごく良かったです。日本でも公開されてますよね。チェマン観ました!? 観た方が良いですよ!
チェ)エマ・ワトソンとフットボールに接点はないのですが彼女も既に27歳ですか。移動中機内で観てます。最近の作品だと「トリプルX再起動」にバルサのネイマールが出演してました。映画のお薦めならば、ジェフリー・ブリッツ監督の「Table 19」。30歳を過ぎてもアナ・ケンドリックは可愛くて笑わせてくれるコメディエンヌです。