新型コロナウイルス拡大の危機が落ち着いた欧州の旅。あらためて感染被害を抑制できた地域分散型社会の効果が際立つ。プロイセン王国時代からの繁栄を象徴するベルリンは別格として、気になったのは人口2位のハンブルクと3位ミュンヘンに対する日本人のイメージ。
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直行便が就航していないためかドイツの地図でミュンヘンやフランクフルトの位置は指させても、ハンブルクとなると迷う方が多い。
何より2018-19から2部に腰を据えてしまったハンブルガーSV=HSVに対して、国内無双10連覇中のバイエルン·ミュンヘン、加えてシーメンスやBMWにアリアンツと大企業が軒先連ね活気に満ち溢れているイメージか南にはある。
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ドイツに限らず各都市空港の売店で見掛ける「DER SPIEGEL」(デア·シュピーゲル)は欧州最大の発行部数を誇る週刊誌。出版社の13階建ビルディングがハンブルクで思い出される唯一の本社屋。他にも有名な企業はあるのだろうがそこは筆者が無知なだけ。
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W杯開催地を決定する2000年の投票の際、理事会決選投票で12対11の僅差で南アフリカは敗れドイツが開催地に選ばれた。賄賂=不正についてテオ・ツヴァンツィガー前会長自ら認めるコメントを同誌が報じたのは2015年10月。
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210景はハンブルクのフォルクスパルクシュタディオン。ドイツ大会では計5試合が開催された。
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最後にハンブルガーSVの試合を観戦したのはトップリーグで酒井高徳(現ヴィッセル神戸)が所属していた15-16シーズン。当時同僚だったオーストリア代表のミヒャエル・グレゴリッチュは、現在フライブルク所属。今季好調のフライブルグを牽引するグレゴリチェ、堂安律、ヴィンチェンツォ・グリフォ(イタリア代表)の3トップ。
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2016年に左サイドバックを補強、リオ五輪金メダリストで現役ブラジル代表ドグラス·サントスが加入。右サイドバックの酒井が主将腕章を巻きボランチで奮闘するようになったシーズン。
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サントスは2019年からロシアに渡り現在もゼニトでプレー。親友でもある同クラブのレジェンド、フッキ(現アトレティコ·ミネイロ)は今春ヴィッセル神戸のオファーを断り今更母国を離れる気がない。サントスの古巣でもあるアトレティコへの復帰を希望しているとブラジルで報じられたばかり。
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