ぷら~り 欧州蹴球場二百景【209】カドリオル・スタディオン / タリン

エアメールで届いたようなパッケージ。エミレーツ航空のサービスポラロイド写真はこの時期クリスマスデザインに様変わりする。


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ドイツ戦の決勝ゴールの冷めやらぬ興奮と感動。労働許可がおりずエミレーツスタジアムのピッチには立てずとも、“元アーセナル”の活躍に英メディアも注目した様子。


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浅野拓磨は辺境の地セルビアでプレーする姿を目の当たりにしているだけに喜びも一入。


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2020-21シーズンには18ゴールを記録しているが、欧州での日本人シーズン最多ゴール記録保持者ではない。2014年の和久井秀俊氏(ヴェルツサッカースクール代表)の21ゴールが唯一20オーバー。弱小といわれようがエストニアもUEFA加盟国。


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浅野が移籍した2016年開幕戦。リヴァプールはアーセナル相手にエミレーツで3-4のスコアで激戦を制した。クロップが起用したラグナル・クラヴァンは、エストニア初のプレミアリーガー。そのクラヴァンの後継者として現在エストニア代表守備の柱となるのはカロル·メツ。


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2017-18シーズンはNACブレダでプレー。FCチューリッヒで2シーズン目の今季はUEFAヨーロッパリーグ予選でスコットランドのハーツに連勝。
本選グループはアーセナルとも同組になったチューリッヒ。冨安健洋の右太もも負傷のニュースで騒然となったのは最終戦。メツの出番はなくステージ敗退。


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1992年、前年のソ連邦崩壊により占領下から独立したバルト三国が米国大会予選に参戦。エストニア代表は8月の初戦0-6でスイスに大敗。翌年もイタリア、ポルトガル、スコットランドに全く歯が立たないのは仕方ないとして、シチリア島の南に位置するマルタにさえホームで0-1の惜敗。当時は欧州屈指の極貧国。まずはインフラ整備から着手を始めたエストニア政府。スポーツに予算を回す余裕などあるはすもない。


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2018年現役最後のシーズンは、JKタリナ·カレフで主将腕章を巻いた和久井氏。209景はエストニアの首都タリンにあるカドリオル·スタディオン。
現在もカレフの本拠地。またルコックアリーナ【169景】が建てられるまでは、国際Aマッチも開催されていた歴史の息吹を感じる上写真。