メッシが悲願を達成する大団円。満身創痍のフランスも驚異的な粘りを見せ、歴史に残る名勝負で幕を閉じたカタール大会。
モロッコのベスト4だけでなく、熾烈なアフリカ予選を勝ち抜いてきた他のチームも大会を盛り上げてくれた。絶対的エースのサディオ·マネ欠場とあって主将カリドゥ·クリバリがクローズアップされたセネガル代表。南米の曲者エクアドル相手に決勝ゴールも結局クリバリ。
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KRCヘンクで頭角を現した彼はフランス北東部、ストラスブールから100キロ離れたサン=ディエ=デ=ヴォージュ出身。
出場機会はないままカタールを去ったママドゥ·ルーム。2015年ニュージーランドでのU-20ワールドカップ(4位)以来となる世界舞台。同年ダカールから18歳でポルトガルのブラガへと移籍。
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昨シーズンはデポルティーボ·アラベスの中盤に定着。2月13日ラ·リーガ24節のヴァレンシア戦。先制ゴールと90分間粘り強い守備で勝利の立役者に。ブラガで撮影したのはBチーム(2部)の試合。ポルトガルで燻っていただけに正直ラリーガでの活躍には驚いた。2026年大会を迎えてもまだ年齢は20代、レギュラー獲得を期待する。
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02年日韓大会以来のグループ突破を成し遂げたセネガルには見劣りするが、同大会以来未勝利の(南アフリカでの日本戦を含む)不名誉な記録を止めたカメルーン代表の健闘も称えたい。
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初戦スイスに0-1での惜敗から、セルビア戦は1-1のドロー。最終戦ではメンバーを大幅に入れ替えても超豪華なカナリア相手にアディショナルタイム弾での勝利。スイスの勝利でベスト16には至らなかったとはいえ最下位は脱出。
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3試合フル出場した右サイドバックのコリンズ·ファイ。今季スタンダール·リエージュからサウジアラビアのアリ·タエーへと移籍。同クラブはロイヤル·アントワープからコンゴ代表のガイ·ムベンザも獲得。
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カメルーン代表のストライカー、ヴァンサン・アブバカルもアルナスル、モロッコ代表のアブデルラザク・ハムダラーはアルイテハド、クラブ·ブルッヘで2016年冬までプレーしたコスタリカ代表オスカル・ドゥアルテにポーランド代表クリホヴィアクと外国人枠の緩いこともあって(最大7人)助っ人の質では日本を凌駕するサウジ。
スイス戦はサミュエル・グエを、セルビア戦ではのロイヤル・アントワープFCからエラス·ヴェローナに貸し出されているマルタン・オングラを1ボランチに据えた。崖っぷちのブラジル戦では4-1-4-1からアブバカルをスタメン起用、ツートップが奏功したソンク監督。