ルヴァンカップ決勝、古巣サンフレッチェ広島の戴冠に森保一日本代表監督もご満悦。4日後に迫ったカタール大会メンバー発表にサプライズはあるのか。
春秋制のJリーグも大詰め。先週維新みらいスタジアムでは、丸の内御三家古河電工が前身のジェフ市原を迎えての第43節。J2の順位表には時代の変遷を感じずにはいられない。
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前々景ではアルゼンチン代表にエールを贈った。10月22日に拘りカンプノウを挟んでしまったが、アルゼンチンとくれば次は当然ウェールズ。
日本サッカーの転換期となる1992年。オランダ・ユトレヒトのディレクター職に就いていたハンス・オフト氏が日本代表監督就任。南米王者アルゼンチンと共に来日したのがウェールズ代表。
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91年のコパアメリカ覇者は5月旧国立でオフト日本、続くウエールズ代表に連勝。第3戦で日本代表は松山市の愛媛総合運動場でウエールズ代表と対戦し0-1で敗れている。決勝ゴールを決めたマーク·ボウエンは、トッテナムホットスパーズのユース出身、同クラブでプロでデビュー。後に清水エスパルでもプレー。
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この大会で一躍脚光を浴びたのが森保一現日本代表監督だった。
マツダ·サッカークラブ時代に森保を発掘し成長を促したオフト。唯一のサプライスが森保選出、その他のメンバーは前年6月、旧国立で91年FAカップウィナーのトッテナムに4-0で大金星を挙げた顔ぶれになる。
この試合でカズ、ラモス、福田、北澤、堀池、井原などは赤いユニフォームに袖を通していたこともあって、元祖サムライブルーの象徴として森保一のイメージが強く残る。(敬称略)
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大英連邦から2チームがW杯に参加するのは2002年の日韓大会以来。20年前はイングランドとアイルランドが本選出場を果たしている。
ウェールズ代表にとっては64年ぶりとなる感動のW杯出場決定は6月5日。
スコットランドを破ったウクライナとのプレーオフ決勝が行われたカーディフシティスタジアムが199景。誰もがウクライナに平和が訪れることを願っているがフットボールの勝敗は別。
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ちなみにウェールズ対スコットランドの試合になっていれば、これはこれで大変な盛り上がりとなったこと間違いない。
スコットランドほどロンドンへの反発感情が少ないとはいえウェールズにも自治政府が置かれている。初の選挙実施は1999年。
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先月19日に執り行われたエリザベス女王の国葬。ウィリアム皇太子夫妻がウェールズ公就任し熱烈な歓迎を受けたのが29日。ちなみに故エリザベス女王は王位継承者ではないため、ウェールズ公妃に非ずと聞いても日本人にはピンとこない。