ぷら~り 欧州蹴球場百景【197】エスタディオ・ルス / リスボン

前景で回想したのは2016年のASローマ対FCポルトの試合。これまで現地で観たUEFA公式戦に順位をつけるならばランキングは···5位。200景まで残り3景ならば、このあたりでベスト5を振り帰ることに。


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第4位は、2018年4月11日サンチャゴ·ベルナベウでのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2レグ。レアル·マドリー対ユヴェントス。前日プラハからマドリッドに移動。おじさん世代には1998年大会の決勝が思い出されるこの顔合わせ。
初戦ホームで0-3の屈辱にまみれたビアンコネロの逆襲。ブレーズ・マテュイディの3点目で奇跡の同点。しかしロスタイムに守護神ブッフォンの退場、クリスティアーノ·ロナウドのPK決着と筋書きなきドラマ。警察車両とユベントスの選手を乗せ立ち去るバスは余りにも切ない。


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ちなみにイグアインとマテュイディは現在米国MLSの同僚。マイアミビーチでの生活を楽しめているのか。

3位はヨーロッパリーグ決勝。2015年5月27日ワルシャワ国立競技場でのセヴィージャ対ドニプロ·ドネツク。最終スコアは3-2でセヴィージャが連覇。今や世界中にその名が知れ渡ったウクライナの都市ドニプロのクラブはイグアインのナポリを退けて決勝進出。


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7分先制はドニプロ、28分31分と立て続けてゴールネットを揺らしたセヴィージャ、しかし前半終了間際ドニプロが追いつく。双方が慎重になりスコアが動かないのはカップ戦ファイナルの定石。それを覆す派手な打ち合いに決着をつけたのがこの日カルロス・バッカの2得点目。北京五輪金メダル獲得のエベル·バネガ(現・シャバブ・リヤド)は、その後も芸術的な司令塔として君臨。古くてもやはり魅力的。


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第2位は2010年4月1日ヨーロッパリーグ準々決勝1レグ 
第197景はベンフィカ·リスボンの本拠地、エスタディオ·ルス。試合前からリスボン市内で見掛けたのがリヴァプール·サポーター。アルコール臭漂うのは言うまでもない。


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前年までのUEFAカップのおかしなフォーマットを改正、名称もヨーロッパリーグに変更して注目度もアップ。堅守速攻をベースにカップ戦のスペシャリストと一目置かれたラファエル·ベニテスのリヴァプールを初代王者に推す声が多いのは当然。


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この年のベンフィカはヨハンクライフ信者のジョルジュ・ジェズスが2008年ヴァレンシアから加わったパブロ·アイマールを軸に5シーズンぶりの国内優勝を果たす。


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