ぷら~り 欧州蹴球場百景【190】ウレヴォール・スタディオン / オスロ

昨年10月、ヘルシンキからワルシャワへの移動は空路。航空券に刷られたトナカイたちは如何にもフィンエアの趣。この頃には思いもよらぬフィンランドとスウェーデンのNATO加盟。


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NATO創設メンバーであっても国益と歴史·文化等の独自性を重視してEUには非加盟。離脱後の英国は諸々同国を参考にしている気がする。石油と石油製品が輸出品目の柱。海を隔ててお隣なのだから英国が最大の貿易市場となるのも当然。

日本にも輸入されているノルウェーのビール醸造メーカーは、ホルダラン県ベルゲンのシュー・フィエル・ブリッゲリ。


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ベルゲンは7つの山に囲まれたノルウェー第二の都市。tjommiと書いてショーミと発音する。ノルウェー南部の西ベルゲンから東の首都オスロまで横断、その距離は460キロ。


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第191景は、ノルウェーの国立競技場、ナショナルチームの試合が開催されるウレヴォール・スタディオン。
6月のUEFAネーションズリーグ、アウェーでW杯カタール出場国のセルビアを敗ると隣国スウェーデンに連勝。唯一の取りこぼしもスロベニア戦のドロー。
来年Aグループ昇格は、ほぼ確定と思える強さ。規格外のアーリング・ハーランド以外にも粒が揃った現在のチーム。


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2019年のユーロ予選もグループFにスカンジナビア隣国が同居。スペインに次ぐ2位で本選出場を決めたのは、黄色と青のユニフォーム。

初戦スペインに黒星、ホームでスウェーデンと引き分け。何としても初白星が欲しい予選第3節は、2019年6月7日のウレヴォール・スタディオン。ルーマニア戦は0-0で前半を折り返し。後半10分過ぎ先制はホームチーム。右サイド長いドリブルでエリア内侵入して左足を振り抜いたのは10番タリク・エルユヌシ。ディフェンダーに当たったこぼれだ球を自ら押し込んだ現Jリーガー。


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この日ノルウェー代表ラーシュ・ラーゲルベック監督は長身のジョシュア・キングと小回りの利くタリクの2トップの後ろに両サイドハーフ2枚が広がる4-4-2を選択。更に10分後ノルウェーのカウンター。キングの前を左タリクと右マルティン・ウーデゴールが疾走。キングからのパスを決めたのはウーデゴール。試合はこの後ルーマニアが気力の反撃でドローに持ち込む。


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オスロ出身ながらジョシュア·キングの褐色の肌はガンビア人の父親譲り。2007年U15ノルウェー代表に選ばれ、マンチェスター·ユナイテッドのスカウト網が触手を伸ばす。フットボールでもノルウェーから良い買い物をしているイングランド。


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