リブァプールの南野拓実がモナコに。ヘンクから伊東純也がスタッド・ランスに加入した今季のフランス・リーグ・アン。昇格したトゥールーズにはオナイウ阿道、ストラスブールの川島永嗣とあわせて過去最高の4人に日本人フットボーラーが増えたものの開幕当初ピッチ上での話題に乏しかった。
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ようやく第四節から伊東純也が連続ゴール。早くも松井大輔の通算17得点の記録を塗り替えるのではと期待が膨らんでいる。
第189景はスタッド·ランスの本拠地、スタッド・オーギュスト・ドローヌ。
今更ではあるが、フランスは政治·経済·文化その他総じてパリありき。パリとその他地方都市で構成されている国。
パリの人口は220万人でも近郊を含めた首都圏になると1200万人。国土の僅か2パーセントの面積に2割近くのフランス国民が暮らしている。2位のマルセイユは85万と半分にも満たない。3位のリヨン、4位のトゥールーズになると50万程度。
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中田浩二氏に始まり5年間プレーした酒井直樹、長友佑都と日本人に馴染のオリンピック・マルセイユ。500キロ弱の東京~大阪間は新幹線で2時間半。それに比べてパリとマルセイユが800キロ離れているからTGVでも3時間半。
しかし大阪関西空港からパリ行きの直行便はあっても東京-マルセイユ間の直行便はない。マルセイユ・プロヴァンス空港からの欧州圏外路線はチェニス、カサブランカ、トリボリの北アフリカに限定される。
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トゥールーズも一昨年モントリオール便開設が大きな話題になるほど。アジア、中東方面の路線は当然ない。パリからTGVで4時間半はかかるので3時間半で着くバルセロナからのルートのほうがまだまし。
つまり日本だけでなく、他大陸からフランスに入国するのであればパリの関所は避けられない。
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そこで本題のランス。マルヌ県最大の都市で人口は18万規模とそこそこ都会。何といってもパリ東駅発のTGV、座席に腰かけ落ち着けたかなと思った矢先に速度が緩む。130キロ程度の距離は57分で到着。
日本からのリーグアン観戦にはおすすめのスタジアム。
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駅前には水色のペンギン。黄色が入っていないのでウクライナとは関係なさそう。
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