ぷら~り 欧州蹴球場百景【175】ロアゾン・パーク / レンヌ

6月11日のクープ・ドゥ・フランス決勝のチケット価格は15ユーロ。但し仏杯といってもこの日はハンドボールの大会。横のビール缶がベルギーのMAESなのは、翌日パリからブリュッセルへと移動した証。


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スタッド・レンヌのエンブレムを見て第一声は「この狐しっぽが細いような」。
お稲荷さまの眷属に似ていなくもないが、オコジョの冬毛が真っ白に変わる姿=エルミンは、清廉潔白を象徴としてブルターニュ公国の紋章、ブルターニュ産ビールのラベルや、スタッド・レンヌのエンブレムにも用いられるほど愛されている。

レンヌサポーターと無数の赤黒旗が振られる光景を初めて目にしたのはパリ郊外サン=ドニ。

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2014年5月3日 スタッドフランスで催されたフットボールのクープ・ドゥ・フランス決勝。

番狂わせ続きがカップ戦の醍醐味なのだからギャンガンとレンヌの対戦となれば、試合前スタンドは弥が上にもお祭りムード。しかし試合が始まると一転、レンヌサポーターの表情は固まり徐々に血の気も失せていく。


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試合後の華やかで迫力のある花火が慰めのパフォーマンスになっただろうか。


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この試合の前週、クープ・ドゥ・ラ・リーグは、PSGとリヨンが勝ち抜く波乱なくフィナーレを迎えていた。

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試合前配られたプログラムには、メフディ・ゼファンとクリントン・エンジの顔写真。ベンチ入りした若武者二人に出番はなし。


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ゼファンは、サント=フォワ=レ=リヨン出身の生え抜き。


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