ぷら~り 欧州蹴球場百景【174】スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ / コモ

遂にACモンツァがクラブ史上初となるセリエA昇格を果たした。

DAZNで配信開始から一年が経過した『Como 1907 カルチョに挑んだアメリカ人CEO』。
1)選手5人からのスタート2)ボロボロのスタジアム3)ダービー戦の三部構成。


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第173景は、そのボロボロ、スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ。
このドキュメンタリー制作の背景が興味深くて視聴した。
債務を含め200万ユーロ弱でイタリアのローカルクラブを購入したのはロンドンに本社機能を置く「SENTエンターテイメント」。


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同社は、インテルやボルシア・ドルトムントのコンテンツへの協力やユーロ2020関連するフォーマット開発なども手掛けており、世界の視聴者向けに25を超える番組を制作および配信している。
インドネシア人実業家のロバート・ブディ・ハルトノ氏のジャルム・グループ傘下にある企業。


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コモは2016年の破産後、オークションにかけられ、エッシェン夫人が23万7000ユーロで落札しクラブ名も変えたものの僅か数ヶ月でまたも破産して救いようがない状態。


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2011年までは母国では、メジャーリーグレベニューを創設しメジャーリーグサッカーの副代表を務めていたマイケル・ガンドラー氏。
1977年ニューヨーク出身。コネチカット大学で経済の学士号を取得、スポーツマーケティングの第一線が活躍してきた彼に白羽の矢を立て欧州へといざなったのはアメリカ人でもイタリア人でもない。


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インテルの会長がエリック・トヒル現インドネシア国営企業大臣からスティーブン・チャン氏に変わったのは2018年。トヒルがDCユナイテッドの株を購入した2012年当時、ガンドラー氏はIMGの重役。
2015年からトヒルの下でインテルのチーフレベニューオフィサー=CROを務めることになる。