ぷら~り 欧州蹴球場百景【164】スタッド・ジョゼフ・マリアン / サン・ジル

カバー写真はリーフマンスの瓶を握る蛍さん。
このベルギー産フルーツビール。1905年から経営者が度々変わり遂に倒産の危機というところで、上場企業のデュベル・モルトガットが2008年に買収。似たような話はフットボール界でもよく耳にする。


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豪州戦で衝撃的な2ゴールの日本代表 三笘薫はベトナム戦のスタメンで課題が散見した。


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ブライトン&ホーブ・アルビオンが保有権を持つ三笘。英国での労働許可を取得するまでの繋ぎで、今季弟分のクラブに1年間のローン移籍。ところが2部からの昇格クラブながら恐るべき強さを堅持するユニオン・サンジロワーズ。


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財政難の弱小クラブが英富豪と出逢ったシンデラレストーリーが完結するのか。上位チームによるプレーオフは昨季の6チームから4チームに厳選されている。

第163景はスタッド・ジョセフ・マリアン。


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ブリュッセル南駅から82番のトラムに乗って10分弱、ベルギー、そしてブリュッセルを代表するクラブ、アンデルレヒトの本拠地ロットパークから鉄道・運河を挟んで南東に5キロも離れておらず、これはダービーも盛り上がるはず。

EU本部があることから欧州の首都などと称されるブリュッセル。しかしブリュッセル市を囲む19もの基礎自治体で首都圏が構成されている。アンデルレヒトも基礎自治体のひとつに過ぎない。


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スタッド・ジョセフ・マリアンがあるのはフォレスト。一次大戦終戦の翌1919年、ドイツ人の実業家デュダンが、レオポルド2世に公園を遺贈してから現在の位置に本拠地こそ移転したものの、その名が示すとおりサン=ジルのクラブ。
ドイツ軍の侵攻でブリュッセルとアントワープが没落した一次大戦。1920年「復興と平和の祭典」として第7回夏季五輪がアントワープで開催される。このスタジアムでもフットボール三試合が行われた。


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FIFAが設立された1904年。フランスとベルギー両国にとって初となる国際試合が行われたのはスタッド・ヴィヴィエ・ドゥワ。フォレストの南東に隣接する自治体ユックルにある。こちらもマリアンから5キロ強の位置に現存する。