UEFAネーションズ・リーグ撮影記/ファインダーから見える近未来の世界勢力図(2)

一方のフィンランド代表。カメラを構える我々の左後方に数こそ然程多くはないものの、ブルー系のサポーターが陣取り熱い声援を贈る。アテネ五輪スタジアムでの同時刻キックオフ、ギリシャ代表が最下位エストニア代表にほぼ勝利すると考えれば、引き分けも許されない状況。2015年ヘルシンキに田中亜土夢、マイク・ハーフナーが在籍した当時、共にプレーしたロビン・ロド。《第12景で紹介》


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背番号7は今や代表に欠かせないキープレーヤー。ヘルシンキからクラブブルージュ16-17シーズンからギリシャのパナシナイコスでプレー、一昨年のUEFAヨーロッパリーグではセルタ、昨年は同大会予選でアスレティック・ビルバオ戦に出場して目に留まったのか、現在はスペインのスポルティング・ヒホン所属。


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楽団が演奏する厳かな国家斉唱は欧州ならでは。更に芝を修繕するスタッフやフィンランド人らしきカメラマンなど働く女性の姿が日本とは異なる。実際のところ女性議員数が示す通り、封建的で女性に対する偏見と差別がいまだ根強いお国柄なのに自覚は薄いジャパニーズ。


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整列したハンガリー代表顔ぶれは、守護神グラーチ、最終ラインのカーダール、レジスタにはアダム・ナジ、オフェンシブにジュジャークとカルマール。各ラインの軸となる選手は監督が代わっても変わらず。


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1トップはマインツから、シャルケ、現在はホッフェンハイムと長くブンデスでプレーするアダム・サライ。この日も21分に先制ゴールを決めている。楳図かずお先生に捧げる『ぐわし』と思いきや立てる指が微妙に違った。


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37分にはドリブルで上がったアダム・ナジのミドルシュートが炸裂。ユーロ2016でブレイク後、セリエAでプレーする23歳、同国の至宝には今後ビッグクラブからオファーの予感も。


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ポゼッションはややフィンランドが上、ゴール前までボールを運ぶも決め手に欠く。結局後半も沈黙したまま試合終了のホイッスル。しかし驚くべきはエストニア代表の勝利の一報。
観天喜地のフィンランドサポーターにレンズを向けながらアテネのスタジアムと街が無事で済むとも思えず背筋に悪寒が走る。ハンガリーはギリシャを抜いて2位でフィニッシュにとりあえず満足。


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