今回のカバーのビールは南ドイツ産の優良小麦で造られたベネディクティナー。
ドイツ・ブンデスリーガは22節を終了。昨季王者バイエルンを追いかけた2位ライプツィヒから8位ボルシアMGまでの新監督を尻目に10位フライブルグでは就任から10年の歳月が過ぎたクリスティアン・シュトライヒが指揮するチームは4位ライプツィヒと同勝ち点の6位。大混戦の真っ只中来季のチャンピオンズリーグ出場も夢ではない位置につけている。
◆◆◆◆
浦和レッズを指揮したフォルカー・フィンケの16年には及ばないが、95年の現役を引退翌した直後から下部組織を指導。2007年以降はトップチームのアシスタントを兼任。プレーヤーとしてプロデビューの83年から大半の時間をこの街で過ごしているのだから地元愛は半端ない。
3位で迎えた前半戦の山場、17節12月19日の4位レバークーゼン戦のハイライト映像。
◆◆◆◆
シュトライヒ、セオアネ両監督があつい抱擁を交わすと前半は1-1のイーブン。
膠着した状態が続く中、残り6分ボスニア・ヘルツェゴビナ代表エルメディン・デミロヴィッチのクロスをケビン・シャーデがニアサイドであわせ決勝ゴール。後半から途中出場の二人の連携にシュトライヒ采配が光る。
筆者にとっては少々懐かしい19番の姿も映し出された。
◆◆◆◆
またも感染症拡大でほとんど空席の新スタジアム『ヨーロッパ・パーク・シュタディオン』(公式入場者数は750人)での熱戦。シャーデのアップで映像は終了しているのを確認し、棚からゴソゴソとマジャール語の新聞を引っ張り出した。
◆◆◆◆
昨年の欧州U21予選のハンガリー対ドイツ戦。会場がブダペストであれば取材できたかもしれないこの試合は、残念ながらルーマニア、セルビアとの国境に近いセゲドで開催された。
黒いアウェイユニフォームが後半怒涛のゴールラッシュ。2ゴール2アシストの長身快速ウィンガーに「なんかすごいヤツ出てきたかも」。記憶の片隅に当時19歳のSchadeの名前が刻まれたのを思い出した。
◆◆◆◆
このハンガリー戦にはヤニク・カイテルもスタメン出場。アカデミー出身のミッドフィルダーは2020年9月のU21選手権予選で既に招集されていた。その予選を勝ち抜き昨春の本選(ハンガリーとスロベニア共催)ではこの世代の欧州王者に輝き東京行きのチケットを手にしているが、この大会でブイクしたニコ・シュロッターベックはフリック新体制でA代表に。フライブルグの前半の躍進を象徴している。
◆◆◆◆
11月17日のサンマリノ戦、U21代表入りしたノア・アトゥボルも今季トップチームに帯同している。
◆◆◆◆