ぷら~り 欧州蹴球場百景【153】スタッド・ド・フランス / サンドニ

UEFAチャンピオンズリーグのグループステージが終了。グループB最下位のアトレティコがグリーズマンの先制を皮切りに3ゴール。ポルトを撃破して決勝トーナメント進出。そのアトレティコから敵地でアディショナルタイムに奪った逆転の決勝ゴールは値千金。16節のTAKE KUBOが欧州の主役と称えられても過言ではない。


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メトロポリターノでマティアス・クーニャがベンチに下がった3分後久保がピッチに。またしても日本とブラジル両国の「至宝」の対戦は流れた。

コロナ禍の開催とあって期間中も賛否の溝が埋まらないまま閉幕した夏季五輪東京大会。サッカーの全観客数は約4万3300人。カバー写真の国立競技場も全試合無観客での開催。 


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53年ぶりのメダルを逃した男子日本代表の健闘には拍手を贈るが実力の差は歴然。120分間若きカナリアを無失点に抑えた36歳のベテランGK、ギジェルモ・オチョアは日本との試合後涙を流した。


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その東京2020からバトンを受け取るのは2024パリ。主競技場となるスタッド・ドゥ・フランスが153景。

リーグアンでは使用しないスタジアムではあるが、パリ滞在がカップ戦のファイナル、代表の試合と偶然重なり意外に訪問している。


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日本にとって悲願であった世界の扉が開かれた1998年フランス大会。その決勝が開催された聖地の前に立つととやはり感慨深い。38年以来2度目の開催国となったフランスの初優勝。対戦相手が前回覇者のブラジルで本命同士の対戦は予想外の大差で決着。来秋開催のカタール大会。この98年と同じフランスーブラジルの決勝となる可能性は結構高い。


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欧州予選の陰に隠れ、開催の意義も問われるネイションズリーグの決勝トーナメント。10月10日サンシーロでの決勝に勝ち上がったのはフランスとスペイン。


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2012年の今は無きクープ・ドゥ・ラ・リーグ覇者はデディエ・デシャン監督が指揮を執るオリンピック・マルセイユだった。かつての恩師を横目に右サイドを疾走したのはスペイン代表アスピリクエタ。


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オヤルサバル、エリック・ガルシア、シモンは横浜国際に続き、二度目のファイナル。シルバーコレクターは真っ平御免とそのオヤルサバルが後半64分にゴールを決めた直後、ベンゼマ、そして残り10分でムベッパと試合をひっくり返す底力。