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広島とG大阪のACL1次リーグ敗退を招いた理由はゼロックススーパー杯にありか?

 そして、最後にもう1つ。今回のGS敗退に対して、広島には「2チーム分の戦力がない」との批判もあるが、それは全面的に否定したい。敗れた開幕の山東戦の圧倒した試合運びの事も言いたいが、そうではない。サンフレッチェにとっての「2チーム分の戦力」は、決して「J1リーグとACLの2冠を狙える」という意味ではない。予算規模もJ1では7,8番目だからで、それを数字に直すと「勝点50の戦力」という意味合いで受け取っていただきたい。

 現実的には4年で3度のリーグ優勝はしているが、複数のコンペティション(大会)を並行して戦いながらの戦績は2014年のJ1リーグでの8位とACLベスト4、ヤマザキナビスコカップ準優勝くらいが限界の部分がある。リーグ優勝した2012年と2015年はACLに出場していないし、2013年のリーグ優勝はGL敗退してから盛り返した。それを考えれば、このACLでのMF丸谷拓也、茶島雄介、FW浅野拓磨、宮吉拓実は十分にJ1リーグでも通用するプレーを継続して見せていた。それを踏まえると、現在は「勝点55~60」の2チーム分の戦力に成長したと言えるのではないだろうか?また、広島はシーズンを通して成長を見せるチームの代表的存在でもあるので、この数字がシーズンが進む事に連れて上がって行くからこそ、4年で3度のリーグ優勝が可能になった。だからこそ、「2チーム分の戦力がある」と言えるのだ。

 対して、ブラジル下部年代の代表で10番を付けていたFWアデミウソンに高額な資金を投入して獲得したG大阪は1チーム分の戦力値が65はあると考えられる。しかし、新加入選手の起用により試合に絡めなくなった選手が発生し、2チーム分で考えると下がったと言える。

 これはどちらを選択するかに甲乙つけがたいが、広島という土地に拠点を置くクラブとしてのサンフレッチェがとった行動は決して批判されるべきではない。そして、ゼロックス杯での事も含め、関東圏のクラブが密集しているJ1リーグに置いて、2012~2015年までの4シーズンをサンフレッチェ広島とガンバ大阪という西日本のクラブが優勝し続けている事をもっと大きく捉えていただきたい!