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補強方針を見直した浦和レッズが第1S優勝した背景にJリーグの新たな楽しみ方

 浦和レッズが無敗のまま第1ステージ優勝~実績よりもポテンシャル重視の補強が奏功

 先週末、今季から2ステージ制に回帰した明治安田生命J1リーグ第1ステージは浦和レッズが1試合を残して11勝5分の無敗のまま優勝を決めました。

得点34失点15という抜群の攻守が噛み合った文句なしの優勝だったと言えます。

 そんな無敗優勝に貢献したチームの中、今季ベガルタ仙台から加入し、リーグ戦4試合連続得点を挙げてブレイクした“じゃない方の”FW武藤雄樹の成功例のように、頑なにミハイロ・ペトロヴィッチ監督がサンフレッチェ広島の監督時代に指導をした選手やJリーグで結果を残した選手を補強し続けるよりも、実際の選手個人のポテンシャルや特徴を把握して獲得に至った方が効果的であるのも興味深いポイントでした。ガンバ大阪戦など重要な場面で得点を挙げたスロベニア代表FWズラタン・リュビアンキッチの獲得も「異分子」としてアクセントになっていました。

チーム戦術と個人戦術の兼ね合い次第~Jリーグの選手は誰でもどこでも活躍できる

 武藤は流通経済大学卒業後にベガルタ仙台に加入。4年間でリーグ戦70試合出場で僅か6得点というFWとしては乏しい記録からも分かる通り、決してレギュラーを務めていた選手というわけでもなく、26歳と若くもない選手。ただ、仙台のシステムではなかったシャドーのポジションが<3-4-2-1>という浦和レッズが敷く独特のシステムの中にあり、見事にハマりました。

 武藤には相手のDFとMFの2ライン間でパスを引き出して攻撃にバリエーションをつける能力がありながら、仙台はチームとして最大値を出せるのはカウンター主体のチームだったため、仙台での武藤はスーパーサブとして流れを変えたり、主力FWとは違ったアクセントを加えるための「異分子」的な選手止まりでした。それが自分達でボールを持って主導権を握る浦和レッズでは、そのポテンシャルやアイデアが見事にフィット。守備の時間帯が長い仙台で培った粘り強い姿勢や運動量の豊富さは地味ながら、それこそが浦和にとっては今までの選手よりもプラスアルファを加える要素になって大ブレイクに至りました。

 もちろん、「浦和からのオファーを誰にも信じてもらえなかった」と言う本人のコメントからも想像できるように、けしてレギュラー待遇で加入したわけでもなく、シーズン序盤にシャドーに入る選手が軒並み負傷離脱を繰り返したがゆえの武藤の抜擢ではあったと言えますが、結果を出してチャンスを掴んだ武藤も、今までの実績で判断せずにポテンシャルや特徴を見て彼を獲得して抜擢した浦和レッズのフロント、監督の慧眼も評価されてしかるべきです。

 逆に外国籍選手の2人で攻撃を完結するような大宮アルディージャで個人技や決定力を活かしていたFWズラタンが、浦和ではスーパーサブや変化をつけるための選手として起用されて活躍しているのも面白い事象です。パスワークには絡めないながら、身体能力や個人技で違いを作れるズラタンは浦和では「異分子」としてここまで5得点。本人としてはレギュラーとは言えない現状には不満かもしれませんが、チームにとっては貴重なアクセントとなっています。

 シーズン開幕前には誰もがズラタンを新エース候補と見ながら、「なんで武藤なの?」と思われたようなレッズの補強策。当初の予想とは違った結果かもしれませんが、2人とも十分に活躍しており、間違いなく昨季までの浦和レッズに足りなかった要素を持つ戦力であり、確実に「補強」と言える成功に至りました。

By | 2017-04-21T21:51:53+00:00 6月 24th, 2015|Categories: J1リーグコラム, コラム|Tags: , |0 Comments

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hirobrown

創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

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