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たまには映画でも、『海街diary』日常にあるサッカーの姿

この映画では4人の女性がそれぞれ、いろんな問題を抱えながら、また姉妹同士でぶつかりながらも、家族としての絆を深めていく、極々オーソドックスなドラマである。
しかしそれだけに映画としての完成度を上げていくことは非常に難しい。
ただし『誰も知らない』や『そして父になる』で実力を発揮した是枝監督。
この映画も間違いなくそうであった。

さてその完成度の高さを象徴する場面が、四女の広瀬すず演じる浅野すずのサッカーシーン。

役柄では、すずはかねてからサッカーをしていたので、
スポーツ用品店に勤める三女が、地元の少年サッカー団「湘南オクトパス」の入団を勧める。基本は男子のみだが、中学生までは入団可能だという。

入団テストで実力をいかんなく発揮。
いきなりツートップの一角を占め、チーム自体もどんどん強くなって行く。
親友の女の子がチームの正GKという設定。
あまりのコンビネーションのよさにツートップのもう一人の男子に気があるとの恋の噂。

そうしたことがあって、サッカーを通じて見知らぬ鎌倉にみるみる溶けこんで行く姿。
鎌倉の美しい風景とともに、その成長の姿がとても自然であり、
一方で中学生までしかいられないという女子サッカーの現実もしっかり描かれている。

とくに感心したのが、こうした女優さんが見事サッカーシーンを演じたこと。、
よくありがちなのは、女優さんが映るときは引いたカット、競技のシーンは足元だけを映し、実際の競技はエキストラが演じることが多い。
しかししそうなるととても不自然になる。是枝作品ではかなり致命的になる。
ところがボランチからパスを受けドリブルでディフェンダーをかわし、ゴール左隅にシュートを決めるシーンは、サッカーファンもうなるほど、見事な迫力だった。

また蛇足かもしれないが、意外な事実も知った。
広瀬すずは実は昨年度の高校サッカーの応援マネージャーであった。
また実の姉広瀬アリスも2010年度の応援マネージャーであった。
あまりそうしたことには関心がないとはいえ、これは実に筆者の不勉強であった。