ドライブシュートとオーバーヘッドを合体させた大空翼最強の必殺シュートを想起させるタイトル。名曲オーバードライブをBGMに1995年の回想とテレビを話題の第三十三巻。

脚光を浴びる合唱の力

 音楽産業(ヴァージンレーベル)から航空業界への進出で注目されたヴァージンアトランティック航空のロンドン成田線が本年2月をもって運行終了。今では各社当たり前となったが同機内で初めて映画作品を選択できるシステムサービスに出遭い感動。
 筆者独自調査による乗務員の美人度パーセンテージも上位の航空会社でもあっただけに残念。


 
 世界一の過密日程をこなすプレミアリーグは既に三節を消化した。塾がお盆休みの中三息子と映画館で恐竜から逃げ回り、TVドラマ通の友人にセレクトしてもらった録画コレクションにのめり込んでいる間少々頭からフットボールが離れていた。

 金曜22:00からTBS系「表参道高校合唱部!」(略称オモコー)はその名の通り面白い。学園青春(ホーム)コメディの“王道”をベタに突っ走るこの作品は、クライマックスで障害や困難に立ち向かうアイテムとして合唱が用いられる。歌唱や声援の持つ『力』が引き起こすミラクルは、スタジアムに足繁く通う人間には既知の現象。第四~五の巻でふれているが欧州最高峰の大舞台にて、リヴァプールサポーターの「YOU’LL NEVER WALK ALONE」大合唱がイスタンブールでの奇跡を起こしたのだ。このドラマの第三話では野球部員を応援するために岡本真夜の「TOMMOROW」が合唱される。第一話ではジュディマリの「Over Drive」が披露され大反響を呼び番宣BGMでも流れている。毎回選曲された歌詞と交差するストーリー展開の着想が絶品。この二つの楽曲は、ちょうど20年前、1995年に発表されている。

時代の分岐点「1995年」

 終戦から半世紀の節目を迎えた1995年といえば阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件の大惨事二連発とマイクロソフト社のWindows95の発売によるIT元年。ネット株取引解禁など経済や文化、社会全体が大きな転換期を迎えていた。

 日本サッカー界もA代表が世界の大舞台へ。イングランドが翌年に控える欧州選手権のプレ大会として催した「UMBRO CUP」に招かれ、聖地ウェンブレーでのイングランド戦、リヴァプールでは世界王者ブラジルとの70~80%ガチ対決が実現した。それまでの日本代表はキリンカップなどで、アルゼンチンやフランスと対戦しているが、秋葉原に電気製品を買う目的で来日したような時差ボケまくりの強豪国と30%のガチ対決しか経験していない。
 この本気度、本来のポテンシャルを基準とする数値は筆者の独自判断なのだがビデオリサーチ社の視聴率と同等の信頼度と自負している。
 同大会で印象に残ったのは試合内容ではなく「冠」企業のアンブロ。上記写真のセレソンの右横、スタッフの背には二重の菱形が。前年の1994年ワールドカップ米国大会でもトロフィーを掲げるカナリア色ユニフォームの胸にUMBROの文字が記されており、イングランド代表は言わずもがな。本当にアディダス製を着用する日本代表が参加できるのか妙に心配していたことが記憶に残る。日本でアンブロ製品が発売されるのはデサントが契約した三年後。今ではサッカーブランドとしてすっかり浸透しており、親子でアクセレイターを愛用していた時期もある。

 音楽CD産業の年間のミリオンセラーはなんと20作を突破。しかしその後デジタル・ダウンロード時代へと移行、シングル曲は1997年の約1億7000枚の売り上げ記録をマックスに下り坂を転げ落ちる。「TOMMOROW」はこの年の売り上げ7位にランクされたが「Over Drive」は50万枚以上のセールスながら年間ランク50位。
 ドリカム、ミスチル、小室ファミリーが続々ミリオンセラーを連発した恐るべき95年。CD業界と同じく97年から下降線をたどったのが出版業界。ネットの普及だけが原因ではないが拍車をかけたことは否めない。知識と情報の宝庫インターネットに後押しされ、欧州フットボールにのめり込んだ。アヤックスに魅了された筆者の周りにも90年代後半から欧州各クラブのサポーターが急増した。