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忍び寄るサードパーティ・オーナーシップ問題

そこで考えだされたのが投資家から資金を集めそれを投資し儲かれば配当として投資家にバックするという投資ファンド。
ただ投資先が、株式や社債だどの金融商品、石油や金などのコモディティ(先物商品)ではなく、サッカー選手であるということ。
世界最大のサッカー選手への投資ファンドとしてドイエンスポーツインターナショナルが有名であり、
クラブと選手の保有権を共有している関係にある。
クラブでもない選手でもない第三者が保有権を持つため、サードパーティ・オーナーシップと言われている。

この投資ファンドは代理人と違って投資家のために作れれたものであって、サッカー選手はあくまで投資対象でしか無い。
そのため投資ファンドは選手の移籍や契約条件などに関して選手自身の利益ではなく投資家の利益を優先する。
またマネーがクラブや選手に還元されずサッカー界の外に流れることはサッカーマーケットが搾取される可能性もある。
将来的にはサッカー以外の勢力がサッカー界を牛耳る可能性が出てきたことになる。
さすがに危機感を感じたFIFAは選手の保有権に関して段階的に規制を強化する方針を表明した。

ただ代理人と投資ファンドとのつながりが噂されており、
先ほどのドイエンスポーツインターナショナルとモウリーニョの代理人として有名なジュルジュ・メンデスの関係は有名だ。

日々努力するサッカー選手、地元を中心として長い時間をかけてきて培ってきたクラブ、そしてファン。
そこからまるでデイトレードのような感覚で投資するこうしたことは投資ではなく単なる投機である。
健全なサッカーを楽しむために、こうした動きにはこれからも注意していきたい。