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欧州蹴球文化探訪 ベルギーの光と闇 第二十二話 ペナルティではなかった無観客試合

チャンピオンズリーグファイナルは二年ぶりのマドリードダービー。
ベスト16のヘント、そのヘントを破りベスト8のヴォルフスブルグが大会に新鮮味をもたらした。
ヘントではスイスとボスニアヘルツェゴビナ国籍のダニイェル・ミリチェヴィッチ(写真はシャルルロワ在籍時)

Miličević gent

スポルティングユース出身のブラジル人DF レナト・ネトなど欧州の表舞台に縁のない実力者に光が当たり満足している。下写真の見慣れぬユニフォームは2012年に在籍したハンガリーのビデオトン。このシーズン、ヨーロッパリーグでビデオトンは、予選三回戦でヘントを2試合合計4-0で退けたもののグループステージではゲンクに2試合合計4-0で完敗している。

現在マラガ不動の右サイドバック、ロベルト・ロサレスがベネズエラの首都カラカスから渡欧、初めて踏んだピッチがこのクラブだった。
その後下写真のトヴェンテでブレークする。

roberto rosales gent

gent Renato Neto

一方セヴィージャのUEFAヨーロッパリーグ三連覇を阻むのは「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」の大合唱。共に熱狂的なサポーターが敵地だろうがおかまいなく大移動するクラブ。国内リーグの結果を残せず両クラブとも来季ヨーロッパリーグ出場権さえ厳しい現状。
チャンピオンズリーグへのチケットは是が非でも欲しいところ。過去のベンフィカ、ドニプロと比べてもクロップ・レッズは、セヴィージャにとって最大の難敵。5月18日バーゼルのザンクト・ヤコブ=パルクが真っ赤に燃え上がる様子を、隣国パリにてTV観戦後レキップ紙は翌朝リヨンで購入する予定。

 セヴィージャはソシオ制度ではないもののクラブの株式をサポーターが分散して所有するシステム。会長は元弁護士のデル・ニド。ヨーロッパリーグ三連覇の偉業を阻むのは同国のビジャ・レアルか名門リヴァプールか、そして雪辱を誓うウクライナの刺客シャフタール、いずれのクラブとなるのか。

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 昨季は世界最大の天然ガス企業ガスプロムのゼニト。当時は排気ガス不正問題発覚前で販売数世界一のフォルクスワーゲングループのヴォルフスブルグ。共にウクライナの新興財閥、エネルギー王をパトロンに持つキエフとドニプロ。ファッションと映画、資産家の莫大な富に後押しされるナポリとフィオレンティーナ。各国財界でその名を知らぬものはない有名なオーナーの潤沢な資金に後押しされた6クラブを退けて、財政難に日々頭を抱えるアンダルシアのクラブが連覇を達成した。

ところで昨季ベスト8の一角を占めたベルギーの雄クラブ・ブルージュ(フラマン語ではブルッヘ)は些か・・・否、かなり地味なクラブである。

クラブ・ブルージュは二つの学校の卒業生が1890年に創設した市民クラブ。1930年非営利団体として登録され1959年一部リーグに昇格。1972年に現在の名称に変更。現会長は不動産業界の起業家バート・フェハーセ。

brugge

日本の空調総合メーカーであるダイキン工業が今シーズンからのメインスポンサー契約を結びユニフォームの胸にDAIKINの文字が日本人にはより誇らしげに映る。昨秋ブルージュのヤン・ブライデル・シュタディオンを訪問時、好待遇で歓迎されたのは、筆者が日本人だったからに相違ない。ひとえにダイキン工業さまの恩恵に与った次第。それを見越してのブルッヘ訪問は我ながら姑息なり。
 
但しダイキン工業が欧州進出の拠点として1972年に工場を建設したのは、前日オーステンデ-RKCゲンク戦のためを訪れたオーステンデの市内である。現在チェコのピルゼン、ブルノにも生産工場を拡大している同社。

昨季八強まで勝ち進んだCブルージュと四強入りのナポリが今大会では同グループに。11月26日の第5節ヤン・ブレイデル・シュタディオンでの対戦は、既に予選突破確定のナポリに比べ、3位のクラブ・ブルージュには重要な一戦。
しかしテロの脅威が懸念されるベルギーで、またサッカーが影響を受けることとなった。観客を入れずに行われることを両クラブが発表したのは開催二日前。安全面での不安がある中で当初、ナポリサポーターの遠征のみ認めない方針だったが、その後ホームのサポーターも《禁止》を決定した。
勝ち点4で3位のクラブ・ブルージュは、同6で2位のミッティランとグループステージ突破を争っていた。頭に血が上ったブルッヘの蹴球狂達がシュタディオン前に群がり警備員と衝突。欧州ではお決まりの警察官に手錠を掛けられ連行されるフーリガンの光景。

By | 2016-05-23T19:01:12+00:00 5月 23rd, 2016|Categories: コラム, その他コラム|Tags: |0 Comments

About the Author:

Yoshitaka Yokozawa
1964年生 / 東京都在住 NPO・NGOの経験を活かしてサッカルチャー・チャアマンをしてます。 本業は国際交流コンサルタント。文化催事の企画運営や講演など欧州と国内をころげまわってます。 サッカルチャーコラム連載では欧州蹴球文化探訪(全41回) 同ベルギーの光と闇(全27回)※最終話そのうちUPします。 長靴の国で観た異邦人たち(全21話) サッカルチャー・ホームタウン秘書室(2017年~ 同 日本人が知らないアーセナル 全8回含)他。 サッカルチャーやっててよかったのはバルセロナで故ヨハン・クライフに逢えたこと。世界各国の”秘書たち”とビールを飲むのもささやかな楽しみ。

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